投資銀行

    投資銀行は Investment Bank の日本語訳であるため銀行と名がつきますが、日本の銀行のように、多くの店舗を持ち、個人から預金を集めて企業に貸し出す伝統的な商業銀行とはかなり異なります。手がける業務は証券会社に近いもので、新規発行される社債や株式の引き受け・売買仲介、M&Aの助言業務など。

    しかし近年ではリスクをとって利益を追う体質が強まり、借り入れた短期資金で投資を行うなど、日本の証券会社よりもファンドに近い業態に。証券化商品を組成して投資家に販売するビジネスも積極的に展開し、高収益を上げていましたが、サブプライム問題で投資銀行は大きな痛手を被りました。

    2008年3月にはベアー・スターンズがJPモルガンチェースに買収され、9月にはリーマン・ブラザーズが破綻(リーマン・ショック)。それから1週間ほどの間に、メリルリンチがバンク・オブ・アメリカに買収され、ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが銀行持ち株会社への転換を決定。かくして、米国から投資銀行は消滅したのです。