初心者

初心者FXにおける初心者とはどんな方でしょうか。もちろん、株式などの相場商品を一切経験したことがない方は、きっすいの初心者ですね。では、現物株の経験はあるという方はどうでしょう。やはり、初心者と自覚したほうがよいでしょう。というのも、FXは差金決済方式による>証拠金取引だからです。

その点、株価指数先物取引や商品先物取引の経験者であれば、仕組み自体はだいたい理解されていらっしゃると思います。ただ、為替相場には独自の変動要因がありますし、自動ストップロスなどFX独自の仕組みもあります。証拠金取引を経験したことがある方はまったくの初心者ではありませんが、為替相場や雇用統計などの重要指標については一通りの勉強が必要でしょう。

初心者が注意すべき点

   では初心者の方が損をしないために、これだけは注意すべきということを整理しておきたいと思います。

1.一年間は予行演習と位置付けるべし

   相場も経験を積めば上手くなります。その過程で本当に身につくのは失敗体験です。ですから失敗しても相場を続けられるような資金計画が何よりも重要になります。初めから一攫千金を狙うのはもってのほか。まずは勉強とわりきって、小さな金額で取引しましょう。そして運よく儲かった場合も、気持ちが大きくならないよう気をつけ、最初の取引規模を維持します。もちろん、レバレッジはせいぜい数倍程度に押さえておきます。

2.予行演習で課題とすべきこと

   1年は予行演習と位置付けても、闇雲に取引していたのでは意味がありません。この間にぜひ次にあげることを習得してください。

  • 相場に対しては予断を持たない
    相場が明日どう動くかは神のみぞ知るです。ですから予断や先入観をもたずに、常に真っ白な頭で相場に臨むことが必要です。と言っても初心者の方は、一度決めた方針からなかなか方向転換することができません。方針を変えてまた間違ったらどうしよう、という恐怖感もあります。ですがそうなったらまた方向転換するしかないのです。それが相場への正しい対処方法です(参考記事:)。
  • 解説記事やテクニカル分析に頼り過ぎない
    これは上のことのフォローです。売買方針を判断するうえでエコノミストや業界関係者の解説記事を参考にすることは誰でもすることで、それ自体は悪いことではありません。しかし「話し半分で聞き流す」程度が一番かと思います。解説記事は書かれた時期が古かったり、視点が短期から長期までいろいろあったりで、初心者の方がお腹を壊さずに消化するためにはそれなりの"経験"が必要です。それに「エコノミストは理路整然と曲がる」という格言もありますし。また、テクニカル分析だましはつきもの。教科書通りにいかないことはしばしばあります。そういったことに開眼しておくことも、演習期間を設ける重要な目的です。相場はそういう不確実性が支配するなかで行うものということです。
  • 損切りへの抵抗感を無くす
    これも上のことと関係が深いことですが、損切りがきちんと実行できるようにすることは演習期間の目玉です。損切りは心理面でのハードルが高いので、経験がものを言うのです。実際、頭で分かっていても最初のうちはなかなか実行できません。

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