経常収支

    経常収支とは、国と国が行う経済的な取引の中で、主にモノとサービスのやりとりを集計したもの。貿易収支、サービス収支、所得収支、経常移転収支から構成されています。貿易収支は工業品や農産物などのモノの輸出額から輸入額を差し引いた金額。サービス収支とは、かたちのないサービスに対してお金を払う場合の収支です。例えば、海外旅行に行くとき外国の航空会社を使うとか、国際電話をかけるとき外国の通信会社にその料金を払えば、サービス収支は赤字になります。逆に海外の居住者が日本の会社のサービスを使えば黒字になります。所得収支は、海外支店が稼いだ所得や出稼ぎ労働者の所得、金利所得などです。海外から日本に来て働いた人がその所得を母国に送金すれば赤字、逆のことが起これば黒字になります。経常移転収支は、政府が行う海外援助などの収支です。

    経常収支と資本収支を合計したものが国際収支となり、それが黒字なら外貨準備高が増加し、赤字なら外貨準備高は減少します。経常収支が黒字だと、稼いだ外貨を母国通貨に換える需要があるため、その国の通貨には上昇圧力がかかりやすくなります。経常赤字の場合はその逆。高度成長期の円が円高傾向を辿ったのはこのことが一因です。ただ、為替相場は様々な要因で変動しますので、一概に言うことはできませんが。主要国の中では米国やニュージランドなどが大幅な赤字国です。