FFレート

    FFレートはフェデラル・ファンド・レート(Federal Fund Rate)の略語で、FF金利とも言い、米国の政策金利です。FFレートは日本のコール金利、FFマーケットは日本のコール市場に相当します。

    ドル/円相場の特徴として、米国の金利動向との連動性が非常に高いことがあげられます。そのため、FRBの次の一手が利下げか利上げか、それはいつどの程度の幅で行われるのかを予想することは、ドル/円の取引では欠かせない作業です。と同時に、足元の相場がそれをどの程度織り込んでいるかを知ることも重要です。なぜなら、市場が利上げを予想している場合でも、既にそれを織り込んでしまっているなら、その予想を材料にドルを買う動きは期待できないからです。

    この織り込み度を計るうえで重宝するのが、FFレート先物です。シカゴ先物取引所(CBOT)市場に上場されているので、だれでも以下のページで値を知ることができます。なお、先物取引は額面ベースなので、金利に引きなおすためには100から取引価格を差し引きます。例えば、取引価格が96.9なら、100−96.9=3.10%となります。

    実際のFFレートが3.00%で、先物が3.05%なら、市場は利上げを予想していることが分かります。では、どの程度まで織り込んでいるのか。よく、市況解説の記事で、FFレート先物は利上げを○%織り込んでいる、といった表現を目にしますが、これは次のように計算します。

    FFレートは3.00%、次回のFOMCは●月20日、先物●月限は3.05%とします。この状況で、0.25%の利上げが行われる確率をどの程度織り込んでいるかというと、次のように考えます。まず、実際のFFレートに対する先物の上乗せ分は0.05%あるわけですから、0.25%の引き上げに対しては、0.05%÷0.25%=20%です。つまり単純に考えると2割ほど織り込んでいるということになります。

    しかし、ことはそう単純ではありません。FFレート先物の取引価格は月中平均が清算価格になります。もし次回FOMCで0.25%の利上げが行われたとすると、実際のFFレートは●月1日〜19日までは3.00%、20日〜月末までは3.25%なので、その条件で平均値を求める必要があります。これを3.097%とすると、FFレート先物が3.097%になった時点で、0.25%の利上げを完全に織り込むことになります。上の例では、0.05%÷0.097%=51.5%。つまり、既に5割程度は利上げを織り込んでいることになります。

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