もちあい相場

「もちあい相場」は、相場が短期的な上げ下げを繰り返しながら、現状の水準からあまり離れない局面のことです。上昇又は下降のトレンド(方向性)を失っている状態と言えます。トレンドの途中の中休みとして現れる場合もありますし、トレンドが終結して次のトレンドが生まれるまでの休止状態の場合もあります。

もちあい相場はチャンスの芽を含んでいることが多いので、その形状を認知して分析することは、FXで利益をあげていくためには欠かせない視点です。なお「もちあい」は「保ちあい」と書き、たまに見かける「持ち合い」は誤用です。

もちあい相場のパターン

もちあい相場にはいくつかのパターンがあります。図@のような横這い状態を『フラグ型もちあい』とか『ボックス型もちあい』と言い、典型的なもちあい相場の形です。青い線を上値の抵抗線、赤い線を下値の支持線と言います。図ABはボックスの上値と下値が徐々に切りあがる、または切り下がる形で、『上昇フラグ型、下降フラグ型』と言います。ただ、もちあい相場と呼べるのは傾斜がかなり緩やかな場合に限られます。図Cは値動きの幅が徐々に小さくなっていく型のもちあい相場で、その形状から『ペナント型もちあい』とか『三角もちあい』と言います。チャート上は非常に重要な形です。

ボックス型もちあい 上昇フラグ型もちあい
下降フラグ型もちあい ペナント型もちあい

図Dは天井圏や底値圏に現れるもちあい相場です。株式相場では「天井三日底百日」と言われますが、為替相場でも天井圏でもちあい相場が続くことは稀です。また、「底練り」と呼ばれるような低迷状態が続くことも、主要通貨について言えばあまり見られないケースかもしれません。

天井圏と底値圏

もちあい相場の売買戦略

もちあい相場は、もちあい状態が壊れた時が絶好の売買タイミングになります。特にもちあい状態が長く続いていた時は、因果玉が整理されているため、トレンドを阻む抵抗が少なくなっています。そうした時に強い材料が出てくれば、大きな利益を得るチャンスです。もちあい相場の売買戦略については、以下を参照してください。

  1. もちあい放れにつけ
  2. ブレークアウトは絶好のチャンス
  3. パターン分析

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