チャートの基本種類

   FXで利用されるチャートのスタイルには主に次の3種類があります。

ローソク足

ローソク足

   ローソク足は日本で生まれたチャート・スタイルですが、今ではキャンドル・チャート(またはキャンドルスティック・チャート)の名で欧米でも広く利用されています。4本値(始値、高値、安値、終値)が視覚的にとらえやすいのが特徴です。個々のローソクの形や前後関係などを分析する手法も広く用いられています(次のページで詳しく解説します)。

   おもしろいのは日本と欧米では色の感覚が違うこと。通常、日本では始値よりも終値のほうが高く終わったら赤で描き(これを陽線と言います)、逆に安く終わったら青で描きます(陰線)。欧米は上昇時は緑か青、下降時は赤を使います。赤は日本ではおめでたい色ですが、欧米では注意や危険を表す色なんですね。なお、モノクロの時は、世界共通で上昇は白、下降が黒になります。上の例のようにカラーとモノクロのミックス版もまれに見られます。

バーチャート

バーチャート

   バーチャートは欧米で一般的なチャート・スタイルです。ローソク足と同様に4本値が分るように工夫されています。丸の中の図のように、個々の足(縦の線)が高値と安値を表し、左側の突起が始値を、右側の突起が終値を表しています。始値を省略した3本値のパターンもあります。陽線と陰線の区別をしないことがほとんどですが、色分けをしたバーチャートを見かけることもあります。

   ローソク足とバーチャートのどちらを使うかは好みの問題ですが、ローソク足は1本の足を描くのに一定の横幅が必要ですから、バーチャートのほうが限られた画面の中で多くの本数を描けるメリットがあります。また、ローソク足では始値と終値が強調されるので、あくまで動いた値幅に注目したい場合はバーチャートがよいでしょう。

ラインチャート

ラインチャート

   ラインチャートは終値(始値や中値をとる場合もあります)を折れ線グラフであらわしたものです。ローソク足やバーチャートに比べると情報量は劣りますが、シンプルで見やすいスタイルです。

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