大学生/未成年/高齢/専業主婦/無職です。FXの口座を開設したいと思っていますが可能ですか?

answerFXの取引口座は誰でも開設できるというわけではありません。事前の審査があるからです。これは、金融商品取引法に適格性の原則というものがあり、業者にその履行が義務付けられているため。適確性というのは、FXのようなリスクのある取引を行う場合は、知識、経験、収入、資産などがそれに見合っているかどうかということです。ただ、その基準は法令等で明確に決まっているわけではないので、厳しい業者もいれば緩い業者もいる、というのが実情です。

審査のポイント

   大学生/未成年/高齢/専業主婦/無職の人の場合、審査のうえで不利となる場合はありますが、必ずしも無理というわけではありません。以下、個別に審査上のポイントをあげておきます。

1.年齢

  • 未成年
    基本的に未成年者がFX口座を開設することはできません。ただ、未成年でも既婚であれば民法上は成年とみなされますので、業者によっては考慮している場合があるかもしれませんん。また若干ですが、18歳以上で親権者の同意があれば認めている場合もあるようです。
  • 高齢者
    高齢者が銀行や証券会社からリスクのある金融商品を勧められてトラブルになる事例が後を絶たないため、業者ではたいてい年齢の上限を定めています。具体的には70歳〜75歳あたりです。ただ、高齢者でも就業していて定収入(年金は対象外)があるとか、一定の金融資産があればOKという場合もあります。

2.職業

  • 大学生
    学生は年齢を問わずダメという業者もいますが、20歳以上で定収入(またはある程度の金融資産。以下同様)があればOKという業者が多いかもしれません。ただ、投資経験も考慮される可能性があります。
  • 主婦
    パートなどで定収入があれば問題はないでしょう。また、無収入の専業主婦でも一定の金融資産があればOKというケースが多いと思われます。
  • 無職
    無職といっても、FXで生計を立てているような場合は収入がありますので「自由業」と申告すればOKです。また、家賃収入やアルバイト収入などがあれば無職と捉える必要はありません。問題は何らかの理由で働いておらず収入もない場合。事情にもよりますが、審査上は厳しいかと思います。専業主婦はたとえ本人は無収入でも世帯収入はあると考えられますし、主婦も働いていることに変わりはありません。学生・専業主婦・高齢者という明白な事情でなく働いていないという場合は、特別な事情が考えうるので、業者も慎重になります。

3.投資経験

   FXはハイリスク・ハイリターンな金融商品であるため、一定の投資経験が求められます。ただし、年齢や収入など他の条件が満たされていれば、FXは初めてでも大抵の業者ではOKかと思います。厳しいところだと株式などの経験求められることはあります。問題なのは、他の条件が微妙な場合。そのようなときは、FXで一定の経験(多くの場合は半年程度)が求められるケースがあります。

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