スムージングオペ

   スムージングオペはスムージング・オペレーション(Smoothing Operation)の略称で、市場介入(為替介入)のやり方の一つです。当局である中央銀行が市場介入を行う場合、大きく分けると三つの目的があります。

  • 為替相場が大きく変動したとき、市場参加者に悪影響を与えないために行う救済的な介入
  • 為替相場が大きく変動したとき、その振幅を小さくするために行うスムージングオペ
  • 目標水準を設定してそこへ為替相場を誘導するために行う強制介入

   2008年4月に行われた参院議院運営委員会での所信聴取後の質疑応答で、当時の渡辺日銀副総裁候補は為替介入の考え方について、「水準を設定するための介入は本来の趣旨から外れているが、スムージングオペとしての介入はあってしかるべき」と発言しています。

   例えスムージングオペであっても、実際に市場介入が行われると、短時間のうちに為替相場が大きく動きますので、FX建玉を持っている場合には注意が必要です。ただ、強制介入と違って、スムージングオペの場合は単発的なので、為替相場はほどなく元のトレンドに回帰していきます。

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