ニュージーランドドルの特徴
ニュージーランドドル(New Zealand dollar)はその名のとおりニュージーランドの通貨で、キーウィ(Kiwi)という愛称があります(国自体もキ−ウィと呼ぶことがあります)。通貨コードはNZD。最大の特徴は、先進国通貨の中では金利水準が高いということでしょう。そのため、FX取引でも人気のある通貨です。ただ、先進国といってもニュージーランドの経済規模は小さく、ニュージーランドドルの流動性もあまり高くない点は注意が必要です。
高金利の理由
なぜか?。ニュージーランドは慢性的な経常赤字を抱えていて、対GDP比で8.9%にもなります(2005年度)。為替市場ではしばしば米国の経常赤字が問題になりますが、その米国でも対GDP比では約7%です。ニュージーランドは隠れた経常赤字大国というわけです。一方、同国は米国のような大国でも機軸通貨を発行している国でもないので、何らかの方法で外貨を呼び寄せないと、国内にお金が供給されず産業が貧血状態に陥ってしまいます。そこで高金利を維持し、外国からの投資を呼び込む必要があるわけです。ただ、高金利によって通貨価値が上昇すると、輸出減・輸入増となって、ますます経常赤字が拡大するという悪循環に陥る懸念があり、ニュージーランド当局としても悩ましいところではあります。
また、インフレ懸念も高金利の背景にあります。ニュージーランドの失業率はOECD諸国の中で最も低い水準にあり、住宅や家計消費などの内需も堅調です。このため、常にインフレ圧力があり、金利が高止まる要因の一つとなっているわけです。
豪ドルと連動
ニュージーランドドルの特徴として、豪ドルとの連動性が非常に高い点もあげられます。ニュージーランドの貿易は輸出・輸入ともにオーストラリアが20%前後で第一位を占めています。また、ニュージーランドは観光収入がGDPの13%(2006年度)を占める観光立国なのですが、その4割がオーストラリアからの観光です。このように、両国は経済的な結びつきが強いことに加え、為替市場では両通貨の連動性が高いというイメージが定着していることも、さらに連動性を高める要因になっていると考えられます。
資源国のイメージは誤解
ニュージーランドドルはオーストラリアドルからの連想で、資源国通貨とみなされる場合がありますが、これは誤りです。ニュージーランドの主要産業は酪農、畜産、林業などで、輸出の3割は農産物が占めます。一方、鉱物資源は金などを算出しますが、決して豊富ではありません。
注意点
ニュージーランドは経常収支こそ大幅な赤字ですが、財政収支は健全ですし、国内の景気も安定しています。今後も、高金利ゆえに日本を始めとした先進国の投資対象として人気を維持するでしょう。ただし、世界の貿易不均衡や経常赤字が為替市場のテーマに浮上した場合は、売られやすくなるので、十分に注意が必要です。
また、ニュージーランドドルは先進国通貨の一つではありますが、取引量は少なく、値動きが大きくなる傾向があります。為替相場が何らかの要因で混乱すると、値がつきにくくなったり、一方的な動きになったりしやすいので、この点にも留意する必要があります。
参考データ
参考サイト
その他の通貨
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