リスクラバー

リスクラバー   リスクラバー(Risk Lover)とは「リスクを好む人」のこと。広い意味では危険に挑戦する冒険家なんかはリスクラバーの一種ですが、この言葉は資産運用に関連して使われることが多いようです。FXで資産運用を行う人は積極的にリスクをとってリターンを狙うわけですから、安全志向の人から見ればリスクラバーと言えるかもしれません。でも、『ハイリターンを狙うために仕方なくリスクを取っているのであって、別にリスクが好きなわけではない』という反論が聞こえてきそうです。リスクラバーというと、リスクそのものが好きという印象を受けますから。

リスクラバーの自覚

   確かに、相場をやる人が皆リスクラバーであるとは言えないと思います。ポートフォリオを構成するうえで、リスクのあるものを一部取り入れているだけだという方もいらっしゃるでしょうし。ただし、リスクラバーの素質がある人が相場をやっている場合は注意が必要です。『ポジションを持つとハラハラドキドキするし、利益が出たら気持ちがいいし、そのあたりの刺激が楽しいんだよ』という人。もちろん相場にはそういう一面があるのは事実ですが、そこに魅入られて相場をやっているとしたら、自覚が必要だということです。

   というのも、リスクラバーの人は「ポジションを取りたい」という欲求が心の奥にあるので、判断にバイアスがかかるからです。冷静かつ中立的にチャンスを待つのでなく、ポジションを取ることを前提に相場を判断してしまうということです。「ポジションを建てたい病」にかかっていると言い換えてもよいかもしれません。そうするとどうしてもリスクを軽視してリターンのほうに目が行ってしまうことになります。

   『それって自分のことかも』と思ったかた、これからはリスクラバーであることを認識することが重要です。あくまでリターンをとるためにリスクを取るということを再認識し、『本当に中立の立ち場で考えているか?。ポジションを取りたいだけじゃないのか?』と自問自答してから、最終的に決断することをお勧めします。

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