先週は目立った動きが二つありました。一つは中国が預金準備率を引き上げると発表し、資源国通貨が売られたこと。預金準備率は市中銀行が中央銀行に預けなければならない預金の比率で、これを引き上げると銀行の貸出を抑制する効果があります。狙いは主に不動産価格の高騰を冷ますことと見られ、市場でもある程度は予想されていました。しかし思いのほか早かったのでサプライズとなり、景気抑制→資源需要の後退という連想から、資源国通貨が売られたわけです。ただ、景気拡大の持続には必要な政策という見方で、一日限りの反応でしたが。
もう一つ目立った動きは、週末にリスク資産が総崩れになったことです。米国株や金が1%前後下げ、原油はさらに大きな下落に見舞われました。一方で、安全資産である米国債が買われ、金利は低下(下図)。何か大きな材料が出たわけではなく、複合的な要因でしたが、一番効いたのは、注目されたインテルの四半期決算が期待通りの良い内容だったにも関わらず、株価が下げたこと。これで材料出尽くし感が強まりました。また、銀行の四半期決算で消費者信用に対する不安感が台頭したことや、ミシガン大消費者信頼感指数が予想を下回ったことも市場心理を冷やしました。
そんな中で為替市場では円やドルを買う動きが強まりました。市場がリスク回避志向に傾いたときのお決まりのパターンですね。今週も米金融機関の四半期決算が発表されますが、弱材料に反応しやすい地合いかなと。となるとダウ平均は頭の重い展開となり、資源国通貨やユーロが軟調となる可能性が高いように思います。短期的にはドルか円を買ってこれらの通貨を売る方針が有効でしょう。
ではドル/円はどうか。やはり見立て通りに反落して100日移動平均線付近まで下がってきました。ただ先週号では「その場合は押し目買いの好機」とも書きましたが、米金利が低下傾向を続けているので、もう少し様子を見たほうが良さそうですね。
さて、今週の方針です。クロス/円の売りがお勧め。中国が預金準備率を引き上げたことへの反応はごく短期で終わりましたが、ジャブのように効いてくるかもしれません。参考までにVIX指数(下図)を見ると、サブプライム問題以降の下限水準まで下げてきています。市場が楽観的になりすぎた反動が来るようにも思えます。まぁ、大した根拠はありませんが。不安心理が浮上すればクロス/円の売りが定番。特にギリシャ問題がくすぶるユーロ売りが良さそうです。131円をターゲットにします。
あと、1.553に指値を置いていたユーロ/豪ドル売りはめでたく約定しましたね。建値が1.60095でしたから、率にして3.0%、レバレッジ3倍で9.0%、5倍で15.0%でした。それほど大きな値幅ではありませんでしたが、ひとまず1勝です。
