2009年12月アーカイブ

2週間ぶりの投稿になりますが、その間にドルがずいぶんと戻しましたね。下図はドルインデックスの日足と一目均衡表です。およそ9カ月ぶりに雲を上抜けてきており、短期的には押し目買い基調に転換したことを示唆しています。

ドルインデックス日足

では長期的に見るとどうでしょうか。下図はドルインデックスの月足にトレンドラインを引いたものですが、大局的には下降基調から抜け出たわけではありません。しかし過去のパターンから、あと2~3カ月は戻りを試す流れになった可能性が高いように見受けられます。

ドルインデックス月足

要因として挙げられるのは、まず米長期金利の上昇があります。下図(出所:YAHOO!)はT-ボンド(10年もの米国債)金利の日足ですが、ドルの戻りと歩調をあわせて上昇している様子が分かります。FOMCの声明や経済指標を受けて、市場が量的緩和の終わりを織り込み始めているんですね。足元では4カ月半ぶりの水準にありますが、4%をトライする可能性も十分考えられるんじゃないでしょうか。

米10年債日足

一方で、円やユーロに弱材料があることもドルを支援しています。日銀は遠からず追加の金融緩和策を実施すると見られており、日米の金利差(あくまで表面金利ですが)は拡大基調と考えられます。また、フィッチに続いてムーディーズがギリシャ国債の格付けを引き下げたことも、ユーロ圏の信用不安を意識させる材料です。あと、年末事情で買い戻しが優勢だったという内部要因もあるかと思います。

今後の見通しですが、一番上の図にあるRSIからも分かるように、短期的にはドル買いにやや過熱感が出ているので、目先は調整場面を迎えるのが自然でしょう。ただ、そこは押し目買いの好機になるかと思います。

下図のように、ユーロは今年の春先から50日移動平均線を下値支持線として上昇基調を続けてきました。それがここにきて一気に100日線を割り込み、200日線でようやく支えられたかたちになっています。目先はしばらく調整局面となり、反発してもRSIの50%付近で頭打ちになると予想します。

ユーロ/ドル日足

最後に、当社推奨のストラテジーをレビューしておきます。まず87.30円で売りポジションをとったドル/円ですが、あえなく90.80円でロスカットとなりました。今回のマイナスはやや大きかったですね。レバレッジ3倍で▲4.01%、5倍で▲12.03%でした。これで通算成績は6勝5敗2引分け。大勝ちしたノルウェー・クローネ/円の取引(+45.7%)を除くと約+3%と、ほとんどチャラに戻ってしまいました。ここまで13回の取引を行ってきましたが、一番難しさを感じるのはタイミングですね。1週間に1回の投稿だと、見通しはOKでもタイミングがずれて結局ロスカットになったりするパターンがあります。基本的に指値中心になってしまう点も辛いところです。その辺りのことを考えると、もう少し大きな波動をとりに行くべきかもと感じています。

それから、ユーロ/豪ドルの売りが1.60095豪ドルで成立しています。足元では少し戻っていますが、1.55豪ドル周辺をめどにして引き続き保有でよいでしょう。

次回は新年1月10日を予定しています。今年は思ったような成果を残すことができませんでしたが、来年はさらに進化した姿をお見せしたいと思います。当ブログをお読みいただきありがとうございました。それでは良いお年をお迎えください。

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先週は欧州通貨の軟調が目立ちましたね。フィッチ・レーティングスがギリシャ国債の格付けを下げたこと、S&Pがスペインの格付け見通しをネガティブに引き下げたこと、英国の財政赤字拡大懸念などがその理由でした。そんな中で当社が注目したのは、ユーロドルコミットメンツ・オブ・トレーダーズが4月28日以来の売り越しに転じたこと(ほんのちょっとですが)。もちろん、これをもってただちにユーロ/ドルが下降に転じたとは言えませんが、1.5ドル超は当面の天井圏となる可能性が高まってきたと思います。

先週発表された米経済指標は概ね予想を上回る強いものでした。注目のクリスマス商戦も案外悪くないかも、というムードが出はじめています。もともと期待されていないだけに、良いほうに転ぶとまちがいなくドルの支援材料になります。FFレートの早期引き上げ期待が高まりますから。ここしばらく、マーケットは利上げ期待の高まりと後退を繰り返してきましたが、もしクリスマス商戦が良い結果に終われば、来年前半の利上げ開始が市場のコンセンサスとなっていくはずです。

一方、ECBFRBより先に利上げを開始する可能性は低いと考えられます。もともと欧州の景気循環は米国に半年ほど遅れる傾向がありますし、ユーロ高が続いていることもその傾向を後押しします。先に出口戦略に言及したのはECBのほうでしたが、実際の利上げはFRBが先行する可能性が高いのです。ただ、前回の雇用統計の直後にバーナンキ議長が「米国の景気には向かい風が吹いている」と発言したことで、米当局はドル安を望んでいるというムードが市場にはあります。それを変えるようなこと、つまり当局者の発言とかFOMCの議事録で何らかの示唆が出てくれば、本格的にトレンドは転換すると思います。

下図はドルインデックスの日足です。今年の春以降、ずっと上値抵抗戦となっていた50日移動平均線をクリアに抜けてきました。まだ100日移動平均線とか一目均衡表の雲とかは抜いていないのですが、テクニカル分析上の一つのサインではあります。

ドルインデックス日足

そんなこんなで、中長期的なストラテジーとして、ユーロ売りドル買いをお薦めします。ターゲットは1.5ドル。要注意事項としては米国の商業用不動産が下がり続けていることがあります。もし市場のテーマに浮上してくるようだと、ストラテジーを見直す必要が出てくるかもしれません。

次にオセアニア通貨ですが、先週は欧州通貨に比べると堅調でした。豪ドルは11月の雇用統計が予想以上に強かったので、2月か3月の再利上げが確実な情勢です。現在、豪州の政策金利は3.75%ですが、主要国との金利差はますます拡大することになります。また、ニュージーランドも先週のボラード中銀総裁の発言で、利上げ時期が早まるとの見方が浮上しています。このため、利上げの開始が遅くなりそうなユーロとオセアニア通貨の金利差は一段と広がるはず。下図はユーロ/豪ドルの月足(最終は先週末時点)ですが、長期的にはボックス相場(かなりワイドレンジですけど)となっていることが見て取れます。今年は一貫して下落基調を辿ってきていますが、上記の理由からこの流れはもう少し続くと見ています。そこで、これも中長期的なストラテジーとして、ユーロ売り豪ドル買いの方針をお薦めします。ターゲットは週明けの寄付き値。多少は戻る場面もあるでしょうが、2007年や2005年の安値水準である1.55付近までは下がることを想定しています。

ユーロ/豪ドル月足

最後に87.30円で売り持ちしているドル/円について。先週は建値付近まで下げたあと、ダウ平均の反発などでドルが持ち直しました。中長期的にはドル安との見方は変えていませんが、やはりクリスマス商戦が好調に進めば見方を変える必要が出てきます。ひとまずストップロスの水準を90.80円に引き下げます。

今週はここまでですが、来週は都合で休刊とさせていただきます。次回アップ予定は12月27日です。それでは。

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先週は後半にドルが全面高となりました。一方で円と欧州通貨が弱かったですが、中でも円は一週間を通して最弱の通貨でしたね。一つには財務相が口先介入を行ったこと。もともと「新政権は円高に寛容」という見方があったので、牽制球にはなりました。そして1日に日銀が追加の金融緩和策を決定したこと。結構なサプライズ効果があり、短期筋が慌てて買戻しに走ったようです。ただ、円急落の真相はこれだけではなく、マーケット関係者の間では、実弾が発射されたとの見方が出ています。市場介入、もしくは政府系金融機関によるドル買いです。

いずれにしても、短期的な流れが円安に傾いたことは確か。下図はドル/円の日足とボリンジャーバンド(25日移動平均線ベース、2σ)ですが、当面はこの中心線とアッパーバンドに囲まれた範囲での値動きになると予想します。そこである程度の日柄を消化すれば、再びドル安円高傾向に戻る可能性が高いと考えています。米国は景気回復をサポートするために穏やかなドル安を望んでいると市場は見ているからです。ただし、10月の戻り高値である92.30円を抜いてくれば話しは別。そうなるとトレンドの転換が確認されます。

さて、先週当社はドル/円の戻り売りを推奨しましたが、急激なドル反発でこれが87.30円で成立しました。そして現在は評価損を抱えた状態となっています。上述したように、今のところは中長期的な円高傾向は継続中と見ていますが、ひとまず92.40円にロスカットを入れておくことにしましょう。以上、短いですが今回はこれくらいで。

ドル/円日足+25MAボリンジャーバンッド(2σ)

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