今週もやや円高傾向か

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先週はドル/円、クロス/円ともに軟調でしたね。FRBのバーナンキ議長が強いドルに言及し、ECBのトリシェ総裁がそれをサポートする発言を行ったことが一つ。また、景気回復への懸念から、株式、原油などのリスク資産の動きが重くなってきたことも影響しました。

先週発表された経済指標や企業業績は全体に弱めでしたが、大きなサプライズはありませんでした。そんな中で、ソシエテ・ジェネラルが発表したレポートがちょっとした話題に。参考までに簡単にご紹介しておきます。ポイントは、世界の負債額がここ10年で2.5倍に膨れているとことに着目し、極めて悲観的なシナリオを描いていることです。ただし、同行のメイン・シナリオは「穏やかな景気回復」を見込んでいるので、あくまで最悪のケースだとこうなる、というものですが。

レポートの題名は「最悪ケースでの債務シナリオ」、副題は「経済の破綻に備えろ」となってます。具体的なストラテジーは次のとおり。
■通貨
・ドル...売り(米国の財政悪化)
■債券
・長期国債(10Y)...買い(長期金利は低下)
・投資適格の中長期債(5-7Y)...中立(金利低下もクレジットスプレッドの拡大で相殺)
・ハイイールド債...売り(リスク回避指向の高まり)
■株式
・米国...売り(弱い景気)
・欧州...売り(ユーロ高が企業収益を圧迫)
・新興国...中立(国内消費が抑制)
■商品
・原油...売り(足元の需要の弱さから50ドルへ)
・鉱業品...中立(中国の需要次第)
・農産物...買い(需給がタイト)

下図はレポートの中に出てくるS&P500と日経平均の月足を重ねたチャートです。S&Pは1990年、日経平均は1980年をスタート地点にしています。米国株も日本の失われた10年(lost decade)のように、弱気相場が続くのではないか、というわけです。ただ、今までのところ、株価とユーロ資源国通貨は連動していますから、その意味ではドル高という見方もあるかとは思いますが、レポートはあくまで中長期的視点ですからね。

S&P500/N225月足

では目先の動きはどうでしょうか。下図はドル/円の日足と25日移動平均線ベースのボリンジャーバンド(2σ)です。横這いだった中心線が再び下降に転じ、バンド幅もやや拡大しています。下値トライの流れを予感させるかたちですね。先週は90円割れが定着し、機関投資家の買いもひとまず一巡したように思えますし。いよいよ10月の安値88.0円を試す流れが強まってきたかもしれません。

ドル/円日足+25MAボリンジャーバンッド(2σ)

最後に当社推奨のストラテジーをレビューしておきましょう。まずニュージーランドドル/円の売り持ちですが、安全を期して建値64.90円での買戻しを推奨。これがヒットしたので、通算成績は6勝3敗2引分となりました。あと、買い持ちしているユーロ/スイスフランは相変わらず小動きですが、方針維持で。

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