先週は再びドルが主要通貨に対して売られました。ドルインデックスは今年の安値を更新。特に予想以上の速さで利上げに転じた豪ドル(参考:主要国の政策金利)や、失業率の下がったカナダドルに対する下げがきつかったです。対円でも一時は88円ちょうどまで下げましたが、週末は日米の3連休を前にした買い戻しで急反発。結局は先々週末と変らずの水準で引けています。しかしドルよりもさらに弱かったのがポンド。コミットメンツ・オブ・トレーダーズを見ると、ポンド/ドルの売りポジションがこのところ急激に増加しています。ドルもポンドも中央銀行が一生懸命お札を印刷している国の通貨ですが、市場の信任を失ってしまってますね。韓国をはじめとしたアジア諸国やロシアがドル買いの介入を実施しましたが、あまり効果は上がっていないようです。
では次に、当社の推奨するストラテジーをレビューしていきましょう。まず、なかなか揉みあいから抜けられないユーロ/スイスフランですが、先週は小じっかりで推移。買い建値の1.5161フランに対して1.5189フランとやや上回った状態で引けています。先週も指摘したように、週足ベースのADXが低水準に下がってきており、トレンドの発生が近いことを示唆しています。先週は13週・26週の移動平均線を上抜けて引けており、チャート的にはアップトレンドの期待が持てる姿になってきました。それと、ユーロが旧東ヨーロッパの通貨に対して値を上げていることも好材料です。図はユーロ/チェココルナの日足ですが、わずかながら一目均衡表の雲を上抜いてきました。転換線と基準線のゴールデンクロスも起きています。もちろんこれだけでは下降トレンドが転換したと判断することはできませんし、RSIが高水準なので目先は調整する可能性もあるでしょう。ただ、市場が旧東ヨーロッパの経済状態に目を向ければ、そこに多額の融資を行っているスイスのフランもつれ安すると考えるのが自然です。一時的な現象の可能性も残りますが、今後の推移に期待したいところです。
1.4687ドルで買い持ちしているユーロ/ドルは1.4723ドルと、こちらも若干のプラスで引けています。ダウ平均の上昇が支援材料になりました。利食いは1.49ドル、損切りは基準線・転換線ともに下降状態になったときという条件は継続します。
先週推奨したユーロ/ポンドの押し目買いですが、続伸してしまったのでターゲットの0.9ポンドには遠い状況です。なのでターゲットを21日移動平均線の水準に引き上げることにしましょう。先週末時点では0.908ポンドの水準にあり、上昇中です。
最後にドル/円の見通しについて少し触れておきます。先週はオプションやストップロスの重要ラインと見られた88円の攻防があって、ひとまず防戦側が勝利。FRB議長の発言で米金利が上昇したこともあって、週末は大きく買い戻されました。今週は戻りを試す流れですが、まずは90円を抜けるかが焦点。ただ、抜けたとしても上値は重そうです。まぁ実際にどうなるかは神のみぞ知るですが、無理にギャンブルをする必要はありませんから、しばらく様子を見るのが賢明でしょう。
