2009年10月アーカイブ

先週は円の軟調が目立ちましたね。ドル/円が88円の下抜けに失敗したことに端を発して、円を売る動きが他の通貨にも波及した感じです。わが国の来年度の国債発行額が50兆円に達し、財政が一段と悪化しそうなことも、投機筋に格好の材料を与えています。

先週号で推奨したドル/円買いのストラテジーが、この流れにうまく乗ることができました。指値の90.10円を火曜日にギリギリヒットし、週末は92円台に乗せて引けています。下は日足の一目均衡表ですが、転換線と基準線のゴールデン・クロスも起きています。今週はスピード調整があるかもしれませんが、上値として93~94円を見込んでいることに変りはありません。でも利食いの指値は手堅く92.90円に置くことにします。ダウ平均の動き次第ではさらに上を狙う可能性もありますが、利食い千人力ですから。

ドル/円日足

あと、0.9176ポンドで買い持ちしているユーロポンドですが、一時は0.90ポンドまで下げました。イングランド銀行(英中銀)金融政策委員会の議事録が公開され、資産買い入れプログラムの据え置きが全員一致で決定されていたことが明らかになったためです。一段の金融緩和に対する思惑が後退してポンドを支援しました。しかし、週末は一転してポンドを売る流れに。第3四半期の英GDPが予想外のマイナス(前期比-0.4%)となったためです。これで6四半期連続の景気後退で、統計を取り始めて以来最長だそうです。おかげで、ユーロ/ポンドは何とか0.92ポンドを回復し、僅かながら含み益のある状態まで戻しました。これで押し目の底は見たと思いますので、しだいに上値を試す流れに戻ると予想しています。利食いのターゲットは引き続き1.95ポンドとします。なお、ユーロ/スイスは依然として方向感のない動きが続いていますが、辛抱強く待つことにしましょう。

あと、先週はブラジルとカナダの当局が自国通貨高を牽制したのもトピックスでした。ブラジル当局は、国内の債券や株式に流入する外国の投資資金に対して2%課税する方針を発表。これは、レアルの上昇をけん制するための政策で、実際に同国の財務相は「レアルが過大評価されれば輸出競争力が削られる」とコメントしています(レアルは自由化されていないので、FX取引で扱っている会社は今のところないと思いますが)。またカナダも、金融政策会合後の声明で、カナダドル高に対して強い懸念を表明しました。資源国は自国通貨が対ドルで上昇すると輸出の手取り収入が減少しますから、だいぶドル安に対して神経質になってきてますね。ユーロ/ドルも1.5ドルを達成しましたし、ドル安もそろそろ潮時かもしれません。

その鍵を握っているのは、もちろん世界の景気や金融システムといったファンダメンタルズなんですが、重要な指標はやはりダウ平均です。あとはVIX指数TEDスプレッドも参考になります。ダウ平均は、米四半期決算の発表が峠を越したので、材料出尽くしから利食い売りが強まる可能性もあります(というかそうなるのではないかと見ています)。もしそうなれば、ユーロや資源国通貨の利食い売りも強まるでしょう。現段階ではドル安が止まった兆候はまだありませんが、そろそろ身構えておいたほうがよいのではないかと感じています。

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先週もドルが主要通貨に対して売られました。ドルインデックスは2週連続の陰線で年初来の安値を更新。一方で資源国通貨は相変わらずの強基調を維持し、豪ドル/ドルは0.92ドルに達しました。そんな中で、ちょっと目を引いたのがポンドの動き。このところドルよりも弱い最弱通貨の座にあったポンドですが、先週は買い戻しが入って反発しました。小売売上高や住宅価格指数が好調だったこともありますが、イングランド銀行(英中銀)の金融政策委員会メンバーであるポール・フィッシャー氏のコメントが効きました。フィナンシャル・タイムズに掲載されたものですが、量的緩和策を休止する可能性を示唆する内容だったんですね。これを受けて英国債が売られ(金利は上昇)、投機筋がポンド売りのポジションを縮小したというわけです。

ポンドは対ユーロでも上昇しましたので、当社が推奨していたユーロ/ポンドの押し目買いが、ターゲットの21日移動平均線をヒットしました。建値は0.9176ポンドとします。利食いのターゲットは今のところ1.95ポンドを想定しています。今回のポンド買い戻しは長続きしないと考えているからです。まず、最近のユーロ/ポンドの上昇ピッチが早かったので、1~2週間の調整が入るのは自然なことです。それと、オーストラリアが利上げしたのをきっかけに(参考:主要国の政策金利)、中央銀行の姿勢変化に市場が敏感になっていることもあります(ノルウェーあたりにも利上げ期待が高まっていますね)。そんな中で、先週はポンドに有利な材料が出ましたが、大もとのファンダメンタルズが転換したわけではないので、再度、高値を試す動きが出てくると予想します。ただ、当局者の発言等には注意を払っておく必要はあると思いますが。

ユーロ/ポンド日足

ポンドのほかに、ドル/円の動きも目を引きました。結局、88円の攻防は防戦側が勝利し、しばらくは戻りを試す流れが固まったようです。今後、93円~94円くらいまでは反発する可能性が高いと思います。そこから続伸するか再び下値を狙うかまでは分かりませんが、短期的には押し目狙いの状況になったと見てよいでしょう。そこで、90.10円に買い指値を置くストラテジーを推奨します。

次に、既存ポジションをレビューしていきましょう。まず、1.4687ドルで買い持ちしていたユーロ/ドルですが、利食いターゲットの1.49ドルをヒットしました。予想通り、好調な企業決算を好感してダウ平均が上昇し、これがユーロを支援してくれました。利益幅は1.45%、レバレッジ3倍で4.35%、5倍で7.25%と今まででは一番小さかったですが、ドル反転のリスクをはらんでいるので、深追いは禁物です。通算成績は6勝2敗となり、率で言うとレバ3倍が71.08%、5倍が118.47%です(前にも書きましたが、その中ではノルウェークローネ/円の当たりが大きな比重を占めているのですが)。

あと、1.5161フランで買い持ちしているユーロ/スイスフランは1.5172フランで引けています。なかなかトレンドが出ませんが、週足ベースのADXが陰の極にきているので、ここはトレンドの発生を辛抱強く待つことにしましょう。

ユーロ/スイスフラン日足

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先週は再びドルが主要通貨に対して売られました。ドルインデックスは今年の安値を更新。特に予想以上の速さで利上げに転じた豪ドル(参考:主要国の政策金利)や、失業率の下がったカナダドルに対する下げがきつかったです。対円でも一時は88円ちょうどまで下げましたが、週末は日米の3連休を前にした買い戻しで急反発。結局は先々週末と変らずの水準で引けています。しかしドルよりもさらに弱かったのがポンドコミットメンツ・オブ・トレーダーズを見ると、ポンド/ドルの売りポジションがこのところ急激に増加しています。ドルもポンドも中央銀行が一生懸命お札を印刷している国の通貨ですが、市場の信任を失ってしまってますね。韓国をはじめとしたアジア諸国やロシアがドル買いの介入を実施しましたが、あまり効果は上がっていないようです。

では次に、当社の推奨するストラテジーをレビューしていきましょう。まず、なかなか揉みあいから抜けられないユーロ/スイスフランですが、先週は小じっかりで推移。買い建値の1.5161フランに対して1.5189フランとやや上回った状態で引けています。先週も指摘したように、週足ベースのADXが低水準に下がってきており、トレンドの発生が近いことを示唆しています。先週は13週・26週の移動平均線を上抜けて引けており、チャート的にはアップトレンドの期待が持てる姿になってきました。それと、ユーロが旧東ヨーロッパの通貨に対して値を上げていることも好材料です。図はユーロ/チェココルナの日足ですが、わずかながら一目均衡表の雲を上抜いてきました。転換線と基準線のゴールデンクロスも起きています。もちろんこれだけでは下降トレンドが転換したと判断することはできませんし、RSIが高水準なので目先は調整する可能性もあるでしょう。ただ、市場が旧東ヨーロッパの経済状態に目を向ければ、そこに多額の融資を行っているスイスのフランもつれ安すると考えるのが自然です。一時的な現象の可能性も残りますが、今後の推移に期待したいところです。

ユーロ/チェココルナ日足

1.4687ドルで買い持ちしているユーロ/ドルは1.4723ドルと、こちらも若干のプラスで引けています。ダウ平均の上昇が支援材料になりました。利食いは1.49ドル、損切りは基準線・転換線ともに下降状態になったときという条件は継続します。

先週推奨したユーロ/ポンドの押し目買いですが、続伸してしまったのでターゲットの0.9ポンドには遠い状況です。なのでターゲットを21日移動平均線の水準に引き上げることにしましょう。先週末時点では0.908ポンドの水準にあり、上昇中です。

最後にドル/円の見通しについて少し触れておきます。先週はオプションやストップロスの重要ラインと見られた88円の攻防があって、ひとまず防戦側が勝利。FRB議長の発言で米金利が上昇したこともあって、週末は大きく買い戻されました。今週は戻りを試す流れですが、まずは90円を抜けるかが焦点。ただ、抜けたとしても上値は重そうです。まぁ実際にどうなるかは神のみぞ知るですが、無理にギャンブルをする必要はありませんから、しばらく様子を見るのが賢明でしょう。

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先週は米景気の回復期待に水を指す経済指標が続きました。木曜に発表されたISM景気指数(製造業、9月)は、改善予想とは裏腹に前回よりも悪化。景気判断の分かれ目となる50%は上回ったものの、市場に失望感を与えました。これを受けてダウ平均は203ドル安の急落となり、為替市場ではドルを買い戻す動きがおきました。金曜に発表された雇用統計も、NFPの減少幅が前回から拡大し予想外に弱い内容。失業率も26年ぶりに9.8%へ上昇しました。これを受けて為替市場では円とドルが他の主要通貨に対して買われましたが、株式市場の底固さを見ると、一転して逆の動きに。雇用統計ではこうしたジェットコースターのような展開も珍しくないので、腕に自信のある方以外は傍観が賢明と思います。で、結局のところ一週間の動きとしては、多くの通貨ペアで十字線(参考:ローソク足の見方)のような足型が立ちました。

さて、そんな中で、売り持ちしていたポンド/円が利食いのターゲットである141円を月曜早々にヒット。建値が149円でしたから8円幅の利食いです。レバレッジ3倍では16.1%、5倍で26.8%の運用益でした。これで通算成績は5勝2敗、通算運用益はレバレッジ3倍で66.7%、5倍で111.2%となりました。ただまぁ、その中ではノルウェークローネ/円買いの利益が大きく、3分の2くらいを占めていますので付記しておきます。

あと、1.4687ドルで買い持ちしているユーロ/ドルですが、1.45755ドルで引けています。弱い景気指標やそれを受けた株式相場の軟調に引っ張られました。来週からは、米企業の四半期決算発表が始まります。概ね悪くない内容が予想されており、ダウ平均も小じっかりではないかと見ています。そうなればユーロ/ドルも反発基調となる可能性が高いので、利食い目標および損切りの条件は据え置くことにします。

同じく買い持ちしているユーロ/スイスフランですが、先週はスイス当局が介入を実施したとの観測が流れました。当局はコメントを出していませんが、ドルやユーロに対して軽くスイスフランを売ったと見られています。ただ、相場への影響は限定的で、結局はいってこいに終わってしまいました。この当局の姿勢も同ペアの買いを推奨した一因だったわけですが、どうも期待通りの展開になってくれません。図はユーロ/スイスフランの週足とADXです。注目したいのは、ADXが非常に低水準になっていること。これは遠からずトレンドが発生することを示唆しています。問題はどっち向きのトレンドかですが、基本的にはアップと見ています。ただ万が一ダウンだった場合は、損切りを実行しなくてはなりません。そこで1.499スイスフランに逆指値を置くことにします。

ユーロ/スイスフラン週足

最後に、ユーロ/ポンドの押し目狙いを推奨しておきます。ターゲットは0.9ポンド。長期的には2008年12月の0.98ポンドをトライすると見ています。

ユーロ/ポンド週足

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