先週はドル/円が一時92円を割る場面がありました。きっかけは総選挙で民主党が圧勝したこと。構造改革が進むといった解説も散見されましたが、要はビッグイベントに乗じて投機筋が仕掛けてきたというのが実態かと思います。週央にはロイターの記事で『くりっく365でドル/円のロングが過去最高水準まで積みあがっており、投機筋がストップロスを狙っている』なんていう記事が流れてましたが、投機筋のポジショントークを記者がそのまま記事にしたんじゃないかという気がします。うがった見方かもしれませんが。
それはともかく、週前半は円高に流れたことは確かでした。背景には、株、原油などの商品、新興国通貨などに割高感が出てきたことがありました。実際、週前半にはこうしたリスク資産は大きく売られました。ISM景気指数(製造業:8月)がおよそ1年半ぶりに50を上回ってきたのですが、材料視されず。しかし、押し目買い意欲が強く、後半は原油を除いて反発しました。注目された米雇用統計は失業率が26年ぶりの水準に悪化したものの、NFPが予想ほど減少しなかったことから、こうした押し目買い意欲を削ぐことはなかったようです。
結局先週は、ファンダメンタルズより内部要因主体の展開だったような気がします。さて今週ですが、ドル/円は下値トライの動きが一服しそうな感じですね。どちらかと言うと円安に振れやすい地合かと思います。その他の主要通貨や新興国通貨の対ドル相場は、方向感が出にくいでしょう。全体に上値がつっかえている感じですから。豪ドルは先週、年初来高値を更新しましたが、このまま上昇を続ける地合いにはなさそうです。
もし、ダウ平均やWTIが利食い売りに押されてさらに地合を弱めてくるようであれば、資源国通貨や新興国通貨は水準を下げてくるでしょう。具体的にはS&P500が25日移動平均線を再び下回ってくればその可能性は高くなると思います。下図はS&P500の日足とRSIですが、ダイバージェンスが起こっていて気になる点です。ただ、現状ではまだ不透明なので、今週は引き続き前回のストラテジーをお薦めします。
一つはユーロ/ポンドの買い。ターゲットとした50日移動平均線に接近してきましたが、まだ距離があります。もうしばらく待つことにしましょう。あと、1.5161で買い持ちしているユーロ/スイスフランですが、先週末もこの水準で引けています。このまま維持で。
