先週末発表された米雇用統計はインパクトがありましたね。市場予想よりもかなり良い数字となりました。NFPは32~35万人程度の減少予想に対して24.7万人減にとどまり、失業率は0.1%上昇の予想に対して逆に0.1%低下(昨年4月以来)と、まさにサプライズ。同じく先週発表されたISM景気指数(非製造)の雇用指数が前月を下回ったり、ADP雇用統計が予想よりも悪かったので、驚きはなおさらでした。
この雇用統計を受けてマーケットは大きく変動。安全資産である米国債が売られ(金利は上昇)、10年債は2ヶ月ぶりの水準へ下落。欧州でも債券が急落しています。一方、リスク資産が買われ、ダウ平均は1.23%上昇しました。ただ、為替市場の反応は従来の図式とは少し異なる動きを示しました。これまでは、リスク資産が買われる局面ではドルが売られてユーロや豪ドルなどが買われていましたが、今回はドルが全面高となっています。特に対円では一気に97円台半ばまで上昇しました。これは気になる現象です。
下図は7月26日の記事でも取り上げたドルインデックスの月足とボリンジャーバンド(24ヶ月移動平均線ベース、2σ)ですが、今週も陽線が立つようだと、当面は底堅い動きとなると思います。
また、下図はドル/円の日足ですが、上昇中のミッドバンドを超えてきているので、既にアッパーバンドを目指す流れに転換したと思っています。なので、今回は短期ストラテジーとしてドル/円の買いを推奨します。ターゲットは96.80円、利食い目標はひとまず99.80円とします。
今週はFOMCが開催されますが、中期的な流れを占ううえで大変重要です。もともと現在の過剰流動性相場は、3月18日のFOMCでFRBが半年間で最大3,000億ドルの米国債買い取りを決定した事に始まっています。当初の計画通りにことが運べば、9月中旬には終了するわけです。垂れ流し状態で市場に供給され続けていたドルの蛇口が閉まることになります。先週はイングランド銀行(英中銀)が「量的緩和策の規模を500億ポンド拡大する」ことを決定しました。事前予想では現状維持か拡大かで見方が分かれていましたが、後者を選択したわけです。FRBはどうでしょうか。注目のイベントです。
