先週は強い経済指標が多かったですね。米国ではケースシラー住宅価格指数が2ヶ月連続で上昇したほか、新築住宅販売件数も予想以上に増加。耐久財受注や消費者信頼感指数も大幅に改善しました。欧州でもIfo景気指数が予想を上回りました。また、FRBのバーナンキ議長がオバマ大統領から2期目の指名を早めに受けたことも市場に安心感をもたらしました。そんなこんなでダウ平均は07年4月以来の8日続伸となり、年初来の高値を更新。しかしその割りに円高だった、というのが先週の印象です。
円高の要因としては、中国株が軟調だったことや(ご参考:YAHOO雅虎/財形)、中国当局が産業設備の過剰抑制を検討していることなどで、景気回復への警戒感が強まったことがあります。実際、バルチック・ドライ指数を見ると、4月・5月は回復していた海運市況が、6月以降は再び下降基調を辿っており、まだ上向く気配がありません。株式市場のほうは過剰流動性相場の様相が強いですが、世界景気については為替市場のほうが現実的かもしれませんね。
クロス/円も、オセアニア通貨/円はFX投資家の押し目買いで底固かったですが、欧州通貨やカナダドルは弱含みでした。特に、ポンドの弱さが目立ちましたね。イギリス大手民間銀行のRBSが主要通貨では最もリスクが高いとの見方を示したことや、イングランド銀行(英中銀)による国債購入で利回りが低下したことなどに圧迫されました。
下図はユーロ/ポンドの日足とボリンジャーバンド(50日移動平均線ベース+2σ)です。日足がアッパーバンドを超えて推移し、バンドの幅が縮小から拡大に転じています。ユーロ/ポンドはテクニカル的にも上昇トレンドを暗示するかたちになっています。そこで、今週のストラテジーとして、50日移動平均線の水準をターゲットに押し目買いを推奨します。
あと、1.5161で買い持ちしているユーロ/スイスフランですが、先週は前半上昇・後半下降で結局いってこいでした。週末は建値をやや下回っていますが、中長期的にはアップトレンドと見ています。このまま維持したいと思います。
今週末は米雇用統計の発表があります。楽観的な予想が多いようですが、振れの大きな指標なので注意が必要です。引き続きドルがらみは仕掛けにくい状況ですね。
