2009年6月アーカイブ

まず、先週の動きをチェックしておきましょう。当社が注目している米国株は、月曜こそ大きく下げたもののその後は戻り歩調となって、結局は先々週とほぼ同水準で引けています。原油も似たような動きでした。WTI先物は一時66.5ドルまで下げたのですが、週末は70ドル近くまで戻して引けています。米国の長期金利は全般に下落傾向でした。年初から続いている長期金利の上昇も、目先の天井を売ったかも、という印象を持っています。材料面では、FOMCは特段にサプライズはなく、経済指標ではドイツIfo景気指数が予想よりも良かったのが目を引きました。

さて、肝心の為替市場ですが、全体としてはややドルが軟調ながら、目だった方向性は見出せませんでしたね。ドルインデックスも小幅な下げにとどまっています。全体としてのムードをあえて言うと、資源国通貨や欧州通貨に対する高値警戒感(対ドル)はあるものの『まだ行けるんじゃないか?』と、そんな感じだと思っています。株価にしても、景気回復への期待感はいずれ失望感に変る懸念は高いのですが、センチメントの変化は見られないので、過剰流動性という環境の中ではひとまず押し目を買っておこうという状況でしょう。

また、このところスイスフランや豪ドルなどで自国通貨売り介入の観測が出ていますが、南アやカナダなどの資源国でも当局が通貨高を警戒する発言をしています。どこの国でも、自国通貨高で景気回復に水がさされることを警戒しているわけです。特にオーストラリアの介入額は2004年2月以降では最大規模とのこと。同国はこの時と昨年秋に介入を行っていますが、いずれも相場の転換点になっており、今回もそうなる可能性は多分にあるように思えます。

AUD/USD 月足

こうしたことを前提にすると、推奨ストラテジーに変更はありません。短期方針として、資源国通貨の戻り売りを狙います。株価も原油も調整入りの兆候は出てきています。あとは、上値の抵抗を確認すれば、下降トレンドへ転換する、そういう局面だと判断しています。

具体的には、S&P500の週足が、52週移動平均線まで戻った時点で豪ドル/ドルを売るという方針を維持。そして今週はこれに加えて、豪ドル/ドルの具体的なターゲットとして0.82ドルを設定しておきます。

今週は水曜にISM景気指数、木曜には米雇用統計の発表を控えており(金曜の米国が休場のため繰上げ)、重要なイベントが目白押し。これらは景気見通しに対する影響度が高く、センチメントに変化をもたらす可能性もありますので、注目が必要です。

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先週は S&P 500 の週足が、52週移動平均線まで戻った時点で、短期方針として豪ドル/ドルの売りを推奨しました。

結果として、米株式市場は前半に大きく下げましたが、後半は揉みあいで推移。これが、当社が見込んでいる調整の始まりなのかはまだちょっと分かりません。とりあえず、52週移動平均線への戻りを待つ方針は維持したいと思います。

さて、今週は短いですがここまでにします。代わりと言っては何ですが、特集記事に「円の超長期トレンド」をアップしました。良かったらそちらにも目を通していただけるとうれしいです。ではでは。

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先週もリスク・アペタイトの流れは衰えませんでしたね。米国債の大型入札も無事通過し、波乱はありませんでした。WTI先物は70ドル台に乗せ、資源国通貨や新興国通貨も堅調でしたし。はたしてこの流れはまだ続くのでしょうか、それとも変る時期が近づいているのでしょうか。

当社では、最近折にふれて言及しているように、ぼちぼち変るのではないかと見てます。もっともそう言い始めて数週間経っていますが...。これは市場の予想よりも良い経済統計が相次いだからで、実際のところ、息の長い回復局面となっています。ただ、ファンダメンタルズがこのまま『予想外に良い』という印象を市場に与え続けることは無理だと思うのです。期待外れの経済指標も今後は増えてくるんじゃないでしょうか。テクニカル分析的にもいろんなところで過熱感が出てきていますしね。

弊社がいま特に注目しているのは米国の株式相場の動向です。下は S&P 500 の週足ですが、52週移動平均線までもう少しのところまで来ています。過去の例を見ても、このラインは重要な役割を果たしていることが分かります(26週RSIの50%ラインも戻りの目安になります)。S&P500種がこの水準を達成したら、欧米がバケーション・シーズンを前にしていることからも、利食いが優勢になるのはないかと思います。そこで、それをターゲットに短期方針として資源国通貨/ドル、具体的には豪ドル/ドルの売り建てを推奨します。

S&P500週足

次に、0.9055ポンドで売り持ちしているユーロポンドですが、先週はようやくターゲットの52週移動平均線をヒットしました。この日の終値ベースの52週移動平均線は0.8525ポンドでしたので、約定値(買戻し値)は0.8530ポンドとしておきましょう。すると、差額は0.0525ポンドで、建値から見た値動きは5.80%となります。レバレッジ3倍で17.4%、5倍で28.99%の運用利回りとなりました。2月に行ったノルウェークローネ/円の取引ほどではありませんが、良いパフォーマンスが残せましたね。

最後に、先週号の記事を一部訂正したいと思います。決済したドル/円の収支なんですが、値幅を1.63%と書きましたが、売玉でしたから売値(高いほうの値段)をベースに計算しますので、1.61%が正しい数値です。従って、レバレッジ3倍の場合のパフォ-マンスは4.82%、5倍は8.03%にそれぞれ訂正させていただきます。申し訳ありませんでした。

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先週は前半こそ資源国通貨を中心に一段のドル安となりましたが、後半は買い戻しが優勢となりました。特に、週末に発表された米雇用統計NFPが予想外によかったため、週末ということもあって、利食いに拍車がかかった感じです。先週号でも書いたように、ドル安の流れもそろそろ一服かもしれませんね。

さて、当社推奨のストラテジーですが、まず96.50円で売り持ちしているドル/円について。月曜日に94.45円まで下がったものの、その後は反発基調となりました。50銭幅でトレーリングストップ注文を設定しておきましたから、早々にこれをヒット。結局94.95円で決済されたことになります。それでも1.55円の利幅が取れましたので、短期ストラテジーとしては悪くなかったと思います。値動きは1.63%ですから、レバレッジ3倍で約4.9%、レバレッジ5倍で約8.2%の運用成績だったということです。

次に、0.9055ポンドで売り持ちしているユーロポンドですが、先週はターゲットの52週移動平均線まであと少しというところ(0.85744ポンド)まで下げました。しかし週後半は反発し、0.8737ポンド水準で引けています。先週のチャンスで決済できなかったのが少し気になるので、ターゲットは52週移動平均線を維持したまま、逆指値注文も入れておきましょう。水準は25日移動平均線とします。

最後に次のストラテジーですが、今週は水・木に米国債の入札があり、その結果と市場の反応を確認するまでは様子見が賢明でしょう。このところ、米実質金利が上昇基調にあります(参考:米実質金利とドル円相場のチャート)。米国債の大量発行による需給バランスの悪化と商品相場の上昇によるインフレ懸念が背景にありますが(参考:CRB指数のチャート)、もし今週の入札が不調に終わると、悪い金利上昇が続くことになります。ただその場合でも、すなおにドル安となるか、リスク志向の後退で逆にドル高・円高となるか、ちょっと読みづらいと思うのです。新たなストラテジーの提案は見送り、入札結果を踏まえ次号て検討したいと思います。

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