先週号では、『ドル/円はいずれ90円台半ばまでは下がると見ている』と書きましたが、よもや早々に95円を割る展開になるとは思いませんでした。動きだすと本当に早いものです。さて、とりあえず90円台半ばまで来てしまいましたが、今後どうなるでしょうか。大雑把に言うと、投資家の弱気心理が継続するかどうかが問題で、その鍵はダウ平均が握っていると思います。もっともそこを予測しないと果実にはありつけないわけですから、判断が必要ですね。当社としては、当面は頭の重い展開を予想しています。ここまで、経済指標や企業の業績が予想以上によかったり、行き過ぎた悲観論の後退などで、投資家の心理は改善傾向をたどってきました。しかし、これ以上よくなるためには、ファンダメンタルズが本当に改善する必要があり、それにはまだ時間がかかると思うからです。
また、テクニカル分析でも、ドル/円の日足はいわゆるヘッド&ショルダーのフォーメーションが完成されており(参考:天井圏と底値圏の形)、そこから計算されるターゲットは91~92円になります。また、1月の安値から4月の高値に対する61.8%リトレースメントは92.57円です(参考:フィボナッチ・リトレースメント)。こうしたことから、もう一段の下げが来る可能性は高いでしょう。ただ、先週はちょうど100日移動平均線で支えられているので、目先は反発すると思います。そこで短期ストラテジーとして、ドル/円を10日移動平均線の水準で売ることをお勧めします。建玉後のターゲットは93円、損切りは10日移動平均線が上向いたら実行します。
それから、0.9055ポンドで売り持ちしているユーロ/ポンドですが、先週は一時0.9036ポンド水準まで上げました。もうちょっとのところで逆指値注文にかかるところでしたがセーフ。その後は下げて25日移動平均線を再び下回ってきましたので、ストラテジーは維持します。
余談ですが、ロイターのサイトに『ポンドは昨年末に底打ち、英経済安定化やバリュー割安背景に上昇継続へ』なんて記事がでていましたね。
(http://jp.reuters.com/article/wtForexNews/idJPnTK836459620090515)
当社がポンド/ドルの買いを推奨したときは弱気な記事が多かったですが、市場心理がかなり改善してきた証拠です。ただし、こんな記事が出るということは利食い時ということ。実際、目先は軟調に推移する可能性が高いと思います。また、ポンドのほか、ユーロや豪ドルといったところも当面は調整局面に入ると見ています。ドル/円が予想通り小反発後には下げるとすると、クロス/円は下げが大きくなる可能性があるので、少なくとも当面は買いから入るのは見合わせることをお勧めします。
