2009年5月アーカイブ

先週は一段とドル安が進みましたね。下の図はドルインデックスの週足チャートですが、上ひげが長く下ひげがほとんどない陰線ですから、下値余地を暗示する足型になっています(参考:ローソク足)。米国債の格下げ懸念後退、消費者信頼感指数など強い経済統計といった支援要因もあったのですが、財政赤字に対する懸念やリスク志向の回復がこれを上回りました。

ドルインデックス

下の図はWTIの週足ですが、リスク志向の回復は、原油に代表される商品相場の上昇に現れています。中国が商品(資源)の在庫を積み増していることがあります。また、こうした動きが豪ドルなどの資源国通貨を押し上げているわけです。

原油先物

さて、話しを当社推奨のストラテジーに移しましょう。先週号ではドル/円の戻り売りを推奨し、ターゲットを21日移動平均線としました。結果として、木曜日にこれをヒット。外貨建投資信託の大量設定があったことなどに助けられました。この日のBID終値ベースで21日移動平均線は96.54円でしたから、きりのいいとろこで96.50円で約定したことにしましょう。その後は急反落して週末は95.23水準で引けていますので、早くも1円以上の利が乗っている状態です。

利食いのターゲットは、当初の設定とおりに93円とします。ただ、ちょっと気になるのは、商品相場が過熱してきていることと、ドルインデックスもあと一押ししたら修正局面に入る可能性が高そうだということ。そこで、例によってトレーリングストップ注文も入れておきたいと思います。ドローダウンの幅は50銭とします。

次に、0.9055ポンドで売り持ちしているユーロポンドですが、先週も直近の安値を更新し、週末は0.8737ポンドで引けています。十分に利が乗っていますが、引き続きターゲットの52週移動平均線を目指します。

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先週号ではドル/円の戻り売りを推奨し、ターゲットを10日移動平均線としました。結果として、寸前のところで注文は成立しませんでしたね。19日にはターゲットへ接近したのですが、終値ベースでは移動平均線が96.82円、高値が96.69円でしたので(取引業者によって多少の違いはあると思いますが)、惜しくも不成立。その後は一時93円台まで下げましたが、週末は94.75円水準で終了しています。

さて、ではどう対処するかですが、引き続きドル/円の売りは推奨したいと思います。積極的にいくなら再び10日移動平均線をターゲットにするところですが、ここは慎重にいきましょう。21日移動平均線を新たなターゲットにします。週末時点では96.81水準にあり、一日十数銭のペースで下げています。

次に、0.9055ポンドで売り持ちしているユーロポンドですが、先週は順調に値を下げ、週末は0.8785ポンドで引けています。十分に利が乗ってきましたが、ここはターゲットの52週移動平均線まで待ちましょう。コミットメンツ・オブ・トレーダーズを見ると、ポンド売りの取組みが減っておらず(先週はむしろ増えています)、ユーロに比べて買戻しのエネルギーが溜まっているからです。

最後にファンダメンタルズを見ておきます。先週の動きで特筆すべきことは、米国市場が株安・債券安・ドル安のいわゆるトリプル安に見舞われたたことです。下図は米国10年債の利回り(価格はこの逆の動きになります)とダウ平均の日足で、1年前を基準値とした推移を示しています(出所:YAHOO!FINANCE)。

ダウ平均と米10年債

メディアでは米国の財政赤字に対する懸念によると解説されていますが、これは今に始まったことではありません。サブプライム問題への対応でFRB量的緩和策に踏み出した時から予想されたことです。ではなぜ今になって取り上げられているのか。これは市場のテーマが変遷するからです。昨年の夏場からは、『リーマン・ショックによる強烈な信用収縮デレバレッジ』→『行き過ぎた悲観論に対する修正』という流れで来ています。しかし、市場が財政赤字に目を向け始めたということは、潮目が変ることを暗示している可能性があります。ダウ平均が下げ基調を明確にすれば現在の円高も長引くと見られ、当面の推移を注意深く観察する必要がありそうです。

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先週号では、『ドル/円はいずれ90円台半ばまでは下がると見ている』と書きましたが、よもや早々に95円を割る展開になるとは思いませんでした。動きだすと本当に早いものです。さて、とりあえず90円台半ばまで来てしまいましたが、今後どうなるでしょうか。大雑把に言うと、投資家の弱気心理が継続するかどうかが問題で、その鍵はダウ平均が握っていると思います。もっともそこを予測しないと果実にはありつけないわけですから、判断が必要ですね。当社としては、当面は頭の重い展開を予想しています。ここまで、経済指標や企業の業績が予想以上によかったり、行き過ぎた悲観論の後退などで、投資家の心理は改善傾向をたどってきました。しかし、これ以上よくなるためには、ファンダメンタルズが本当に改善する必要があり、それにはまだ時間がかかると思うからです。

また、テクニカル分析でも、ドル/円の日足はいわゆるヘッド&ショルダーのフォーメーションが完成されており(参考:天井圏と底値圏の形)、そこから計算されるターゲットは91~92円になります。また、1月の安値から4月の高値に対する61.8%リトレースメントは92.57円です(参考:フィボナッチ・リトレースメント)。こうしたことから、もう一段の下げが来る可能性は高いでしょう。ただ、先週はちょうど100日移動平均線で支えられているので、目先は反発すると思います。そこで短期ストラテジーとして、ドル/円を10日移動平均線の水準で売ることをお勧めします。建玉後のターゲットは93円、損切りは10日移動平均線が上向いたら実行します。

ドル/円

それから、0.9055ポンドで売り持ちしているユーロポンドですが、先週は一時0.9036ポンド水準まで上げました。もうちょっとのところで逆指値注文にかかるところでしたがセーフ。その後は下げて25日移動平均線を再び下回ってきましたので、ストラテジーは維持します。

余談ですが、ロイターのサイトに『ポンドは昨年末に底打ち、英経済安定化やバリュー割安背景に上昇継続へ』なんて記事がでていましたね。
http://jp.reuters.com/article/wtForexNews/idJPnTK836459620090515
当社がポンド/ドルの買いを推奨したときは弱気な記事が多かったですが、市場心理がかなり改善してきた証拠です。ただし、こんな記事が出るということは利食い時ということ。実際、目先は軟調に推移する可能性が高いと思います。また、ポンドのほか、ユーロや豪ドルといったところも当面は調整局面に入ると見ています。ドル/円が予想通り小反発後には下げるとすると、クロス/円は下げが大きくなる可能性があるので、少なくとも当面は買いから入るのは見合わせることをお勧めします。

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1.460ドルで買い持ちしていたポンド/ドルですが、先週はトレーリングストップ注文が執行される展開となりました。7日に1.5196ドルまで上昇したあと1.4942ドルに下げましたので、下げ幅は0.0254ドル。設定したドローダウンの幅は0.02ドルでしたから、1.4996ドルで決済となったわけです。そのあと、米雇用統計でドルが全面安となったため、ポンド/ドルも1.523水準まで上昇したのはちょっとおしいことをしましたが、これも相場です。

さて、この取引の帳尻ですが、売り買いの差額は0.0396ドルですので、建値の1.460ドルに対して2.7%の利回りとなりました。レバレッジ3倍で8.1%、レバレッジ5倍で13.6%の利回りです。しかし実際には円建てで精算されるわけですから、参考までに円換算してみましょう。建値を当時のレートで円換算すると丸代金は141万円ほどでした。充当する証拠金はレバレッジ3倍で47万円、5倍で28万2千円です。もちろん、業者が提示する証拠金はこれよりももっと少なくてすむと思いますが、当社では3倍~5倍のレバレッジに抑えることを強く推奨します。次に帳尻を円換算すると、決済時のドル/円は99円水準でしたので39,200円といったところです。レバレッジ5倍だと28万2千円の証拠金を使って39,200円を稼ぎ、利回りは13.9%。前回のクローネ/円には及びませんが、悪いくない結果だったと思います。

それから、0.9055ポンドで売り持ちしているユーロ/ポンドですが、先週は一時0.8763ポンド水準まで下げました。しかし週末には大きく反発し、結局0.89515ポンドで引けています。25日移動平均線を超えてきたのは気になりますが、まだ下降中なので方針は変更しないこととします。なお、念のため損失が出ないように、建値で逆指値注文を入れておくことにしましょう。

最後に、為替相場全般について簡単に触れておきます。金融市場はストレステストやクライスラーの破産問題を乗り切り、米雇用統計が予想よりもよかったこともあって、リスク志向が改善しています。VIX指数も穏やかに低下傾向を続けていますし、コミットメンツ・オブ・トレーダーズを見ると、ポンド以外はドル買いポジションが解消されています。下のチャートのように、原油価格も上昇基調が鮮明になってきました。こうしたことを反映して、ドルインデックスは下落傾向を強めています。当面、ドルは弱い地合が続きそうに思えます。ドル/円もいずれ90円台半ばまでは下がると見ていますが、具体的なストラテジーは次回以降に提示したいと思います。

原油

ドルインデックス

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1.460ドルで買い持ちしているポンド/ドルですが、先週は前半こそ下値テストの流れになったものの、1.450ドル台前半の抵抗が確認されると、後半は上昇基調へ転換(参考:相場の抵抗感)。結局、1.4909ドル水準で取引を終了しました。下図の上値抵抗線を利食いのターゲットとする方針は維持しますが、十分に利が乗った状態となってきましたので(1万通貨単位あたりで約30,500円)、トレーリングストップ注文も入れておきたいと思います。ドローダウンの幅は0.02ドル。直近の高値が1.4945ドルなので、これを更新しない間は1.4745ドルが仕切りの水準となります。それでも利益は確保できるわけです。トレーリングストップ注文が用意されてない業者をご利用なら、ご自身でストップ注文の水準を変えるとかすればOK。ちょっと手間ですけど、厳密でなくてもいいです。

ポンド/ドル

それと、0.9055ポンドで売り持ちしているユーロ/ポンドですが、先週末の終値は0.8889ポンド水準なので、0.0166ポンドの評価益となっています。円換算すると1万通貨単位あたりで約24,500円ですから、こちらも悪くない状況です。引き続き、52週移動平均線を利食いのターゲットとし、日足ベースで25日移動平均線が上向いた時点を損切りのタイミングとします。

ユーロ/ポンド

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