先週のマーケットで特筆すべきことは、株価が大きく反発したことでしょう。ダウ平均をはじめとする米国の主要指標は1週間で10%前後の上昇を記録しました。金融不安がやや後退し、これまで売りたたかれていた金融セクターが買われて上昇をリードしたようです。これを受けて、為替市場ではドルが円以外の通貨に対して軟化しました。『リスク選好が回復すれば米国外への投資が再開する』との思惑が背景にあります。問題はこの流れが続くかどうかですが、今回の金融不安の根の深さや景気動向を考えれば、株価が底を打ったと判断するのはいかにも早計でしょう。ただ、相場の流れとしては、先週だけで終わる動きではないように思います。不安材料は山ほどあるものの、市場心理が少し改善したのも事実。8000ドルの回復をテストする可能性を視野に入れるべきなんじゃないでしょうか。となると、為替市場でも先週の流れはしばらく継続すると見たほうがいいかもしれません。もちろん、一本調子というわけではありませんが。
●ダウ平均日足+25日移動平均線●
そこで問題はユーロをどうするか、です。先週号ではユーロ/ドルの売りを推奨しました。ターゲットは1.29でしたので、約定したことになります。週末終値は1.2930水準。ユーロのファンダメンタルズが改善したわけではなく、中長期的には弱気見通しであることに変りはないのですが、当面は上記の環境から一段高となる可能性が出てきています。慌てて損切するような状況ではないものの、ここは安全を優先して損失の出ない水準で決済したほうがよさそうです。
それとドル/円についてですが、先週は一時95円台の半ば付近まで突っ込みましたが、その後は急速に戻し、週足では十字線に近い形で終わっています。売り買いが均衡して微妙なところですが、反落するよりも再度200日移動平均線(週末現在で99.84円)にトライする可能性の方が高いと思います。月曜日の相場が小じっかりしているようなら多分そうなるんじゃないでしょうか。
最後に、中長期的ストラテジーとして推奨したノルウェークローネ/円の買いにも触れておきます。先週は一時14円台の半ばまで上昇し、年初来高値を更新しました。建値(13.13円)に対してかなりの含み益を抱えている状態です。しばらくは2進1退の展開が予想されますが、15円台を示現するまでは維持する方針で。
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