先週は大きなサプライズがありましたね。FRBが最大で約29兆円相当の国債を購入する方針を決定したことです。18日に開催されたFOMCではいくつかの政策が決定されましたが、他はFFレートの据え置きを含め概ね予想された内容でした。しかしこの国債購入はFRB内部でも慎重論が出ていましたので、今回のFOMCでは見送られると考えられていたんです。
FRBが国債を購入する意味ですが、分かりやすく言えば『政策金利も下げるところまで下げたので、次は現ナマを直接供給するしかない。そのために国債を買い上げて長期金利も下げるんだ』ということ。あとできることと言ったらヘリコプターマネーしかないという状況まできたわけです。
為替相場への影響ですが、ドルの供給量が増加して長期金利も下がるわけですし、FRBのバランスシートが悪化するということからも、ドルにとっては弱材料です。市場参加者の間では「米政府は自国経済を保護するためにドル安を容認する方針だ」と見るむきもいます。先々週にはスイス中銀がスイスフランの売り介入を公表し、通貨安政策(特に対ユーロ)をおおっぴらにしましたが、世界恐慌の時にも起こった現象なので、気になるところです。
株価が世界的に持ち直してきていることもあり(つまりリスク選好が回復基調にあるので)、ドルは主要通貨に対してまだ下げ余地を残しているように思います。ユーロ/ドルの売り持ちを手仕舞っておいてホントよかったです。目先は利食い売りなどで戻すと見ますが、調整後はオセアニア通貨などが買いのチャンスになりそうです。豪ドルでもいいんですが、当面は利下げ懸念の少ないニュージーランドドルを、日足ベースで12日MA(移動平均)にタッチしたら買い建てるストラテジーをお勧めします。
