先週末に発表された米雇用統計は衝撃的でしたね。何とNFPが予想をはるかに上回る53.3万人の減少!。これは34年ぶりのことだそうですが、米景気の落ち込みがいかに深刻かということが分かります。しかしもう一つ驚かされたことがあります。それは、これほど悪い経済指標が出たにもかかわらず、最終的にダウ平均が反発して終わったことです。週末で売り方の買い戻しが入ったといった内部要因はあるかと思いますが、それでもダウ平均が上昇したことは、重要な意味を持っているように感じます。何と言うか、悪い知らせに鈍感になってきたというのか。もし、週明けの米株式が続伸するようなら(その可能性は高いと見ていますが)、年内は堅調に推移することも多分に考えられる状況かもしれません。
では、為替相場はどうでしょうか。先週は各国が利下げを実施しました。オーストラリアやスウェーデンは予想以上の幅でしたし、ユーロ圏、英国、ニュージーランドは予想の範囲内とはいえ、大幅な利下げでした(主要国の政策金利)。それでも、各通貨は対円・対ドルで下げませんでしたね。金利動向は主要テーマではないとは言え、こちらも下値抵抗感が出てきたという印象を持ちます。一方、ドル/円は雇用統計を受けて一時91円台の半ばまで下げましたが、結局は陽線で引けてますしね。
もしデレバレッジの流れが一服するようなら、ドル/円、クロス/円ともに上昇することが予想されます。とは言え、当社の場合は「大勢順張、小勢逆張り」が基本戦略。現在の大勢は円高(そして円以外の通貨に対するドル高)なので、ドル/円、クロス/円の買い方針を推奨できるのは底打ちを確認してから。現時点ではやはり戻り売りを推奨します。ただ、上述したように当面は堅調に推移することも考えられるので、安易な売りは避けなければなりません。そこでちょっとターゲットとしては遠いですが、ユーロ/ドルの1.32ドルを推奨します。下の図はユーロ/ドルの日足にフィボナッチ・リトレースメントを付記したものですが、1.32ドルは23.6%リトレースメントの水準となっています。
最後に前回のストラテジーをレビューしておきます。推奨は「ユーロ/スイスフラン」の売りでした。結果として、掲載後の2日間で十分利食える水準まで下げましたが、その前に肝心な売りターゲットに届きませんでした。なので、残念ながら取引は成立せず。でも、いつも書くように、チャンスは向こうからいくらでもやってきます。今回は戻りをじっくり待つことにしましょう。
