前回記事ではドル/円、クロス/円ともに売り方針継続とし、仕掛けの目処としてドル/円の103円をターゲットとしました。しかし結局戻りは月曜につけた102.30円までで、またしても届かず。相変わらずの相場つきです。その後はご承知のように棒下げ状態となり、ドル/円は一時91円を割りました。特に週末、欧州市場が開いてからの下げはすごかったですね。こうなるとファンダメンタルズもへったくれもありません。極度の不安心理・弱気心理に乗じた売り方の仕掛けが原因です。前回記事でも買きましたが、ヘッジファンドの多くは11月末が決算ですから、その前に荒稼ぎしようというわけです。
それにしても誰が10月中にここまで下げると予想しえたでしょうか。しかも今回起こっていることは、ドル安ではありません。ドルは円以外の通貨に対しては強いですから。必然的にクロス/円の下げは強烈ですし、新興国通貨は目も当てられない状態です。
今、FXで資金を運用している個人投資家の多くは、相当な痛手を被っています。昨年の夏にサブプライム問題が表面化したとき、業界全体の預かり資産は2日間で4割消失しました。ただ、この頃は投資家にも押し目買い意欲があったので、預かりは回復したんです。しかし、最近では押し目買いも入らない状態のようです。何と言うか、糸が切れたというのか、ギブアップというか、そんな感じです。実際、くりっく365の日報を見ると、9月末には29万枚あった建玉が24日には13万枚強まで減少。1ヶ月足らずで半分以下になってしまっているんです。そのほとんどは、損を被って退場を余儀なくされた方たちの玉だと思います。
しかし、そんな中で逆に大儲けしている投資家もいます。その差はどこにあるんでしょうか。たまたま予想が当たったから?。いいえ、そうではありません。むしろ彼らは相場観をあまり持ちません。予想したところで当たるとか限らないことを知っているからです。なので、相場が下げているときはすなおに売り方針を維持する、ただそれだけなのです。一方、相場で勝てない人は値ごろ感で売ったり買ったりします。たまたま相場が順風の時は儲かりますが(2005年~2007年は円安傾向でボラティリティも低くスワップポイントが大きいという天国のような時期が何度もありましたから、素人投資家も大儲けできたと思います。実際、脱税事件が何件もありましたしね。)、逆風が吹き始めるとスキルの差がはっきりと出ます。詳しくは必勝FXの『どうすればFXで勝てるのか』をご参照ください。
弊社では、このところ戻り売り方針を推奨してきましたが、戻りのターゲットに届かずに下げ続けるというパターンを繰り返しています。大魚を逃しているのは惜しい気もしますが、ブログとして一般公開する以上慎重にならざるをえませんし、臨機応変に作戦を変更しにくいという事情もあるので仕方ありません。まぁ、基本方針は誤っていないのでご容赦ください。
さて、話しがだいぶ横道にそれましたが、今週の方針です。大局的には、今までの戻り売り一辺倒から、突っ込み買いも選択肢に加えていい時期かもしれないと思うのですが、ここまでボラティリティが高くなると、手を出さないほうが無難というのが正直な気持ちです。敢えてあげれば、クロス/円も含めてドル/円の90円以下で突っ込み買い、100円以上で戻り売りというストラテジーは考えられますが、ここはやはりひとまず様子を見ることにしておきたいと思います。
