2008年10月アーカイブ

ひとまず様子見

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前回記事ではドル/円、クロス/円ともに売り方針継続とし、仕掛けの目処としてドル/円の103円をターゲットとしました。しかし結局戻りは月曜につけた102.30円までで、またしても届かず。相変わらずの相場つきです。その後はご承知のように棒下げ状態となり、ドル/円は一時91円を割りました。特に週末、欧州市場が開いてからの下げはすごかったですね。こうなるとファンダメンタルズもへったくれもありません。極度の不安心理・弱気心理に乗じた売り方の仕掛けが原因です。前回記事でも買きましたが、ヘッジファンドの多くは11月末が決算ですから、その前に荒稼ぎしようというわけです。

それにしても誰が10月中にここまで下げると予想しえたでしょうか。しかも今回起こっていることは、ドル安ではありません。ドルは円以外の通貨に対しては強いですから。必然的にクロス/円の下げは強烈ですし、新興国通貨は目も当てられない状態です。

今、FXで資金を運用している個人投資家の多くは、相当な痛手を被っています。昨年の夏にサブプライム問題が表面化したとき、業界全体の預かり資産は2日間で4割消失しました。ただ、この頃は投資家にも押し目買い意欲があったので、預かりは回復したんです。しかし、最近では押し目買いも入らない状態のようです。何と言うか、糸が切れたというのか、ギブアップというか、そんな感じです。実際、くりっく365日報を見ると、9月末には29万枚あった建玉が24日には13万枚強まで減少。1ヶ月足らずで半分以下になってしまっているんです。そのほとんどは、損を被って退場を余儀なくされた方たちの玉だと思います。

しかし、そんな中で逆に大儲けしている投資家もいます。その差はどこにあるんでしょうか。たまたま予想が当たったから?。いいえ、そうではありません。むしろ彼らは相場観をあまり持ちません。予想したところで当たるとか限らないことを知っているからです。なので、相場が下げているときはすなおに売り方針を維持する、ただそれだけなのです。一方、相場で勝てない人は値ごろ感で売ったり買ったりします。たまたま相場が順風の時は儲かりますが(2005年~2007年は円安傾向でボラティリティも低くスワップポイントが大きいという天国のような時期が何度もありましたから、素人投資家も大儲けできたと思います。実際、脱税事件が何件もありましたしね。)、逆風が吹き始めるとスキルの差がはっきりと出ます。詳しくは必勝FXの『どうすればFXで勝てるのか』をご参照ください。

弊社では、このところ戻り売り方針を推奨してきましたが、戻りのターゲットに届かずに下げ続けるというパターンを繰り返しています。大魚を逃しているのは惜しい気もしますが、ブログとして一般公開する以上慎重にならざるをえませんし、臨機応変に作戦を変更しにくいという事情もあるので仕方ありません。まぁ、基本方針は誤っていないのでご容赦ください。

さて、話しがだいぶ横道にそれましたが、今週の方針です。大局的には、今までの戻り売り一辺倒から、突っ込み買いも選択肢に加えていい時期かもしれないと思うのですが、ここまでボラティリティが高くなると、手を出さないほうが無難というのが正直な気持ちです。敢えてあげれば、クロス/円も含めてドル/円の90円以下で突っ込み買い、100円以上で戻り売りというストラテジーは考えられますが、ここはやはりひとまず様子を見ることにしておきたいと思います。

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米国が14日に金融安定化に向けた具体策を正式発表したことで、米欧の施策が一通り出揃いました。あとは実行あるのみですが、逆に言えば重要な政策は当面出てこない状況かと思われます。そういう環境で、為替市場はどう動くでしょうか。前回は、中長期的には円高傾向が続くだろうと書きましたが、今日は短期的な動向を考えたいと思います。

鍵は二つあります。一つは金融市場の緊張状態が緩和するかどうか、もう一つは米国株式市場の動向です。現在の為替相場は主体性がないというのか、他の市場の動向を見ながら右顧左眄(うこさべん)している状況なので、この二つの市場の動向を抜きにしては考えられません。

まず前者についてですが、金融市場がどんな感じなのか一般の人には分からないですよね。でも、便利な指標があるんです。TEDスップレッドVIX指数です。特にTEDスプレッドは、短期金融市場のリスク警戒度を表すものなので、昨今のような相場環境ではぜひ参考にしたい指標です。

過去のTEDスプレッドを見ると、ブラックマンデーの時に跳ね上がり、その後、ITバブル崩壊時に再び上昇。2002年から一昨年までは歴史的な低水準が続きました。リスクに対する警戒が緩み、バブルの下地が作られていったことが伺えます。そして昨年、サブプライム問題の表面化とともに上昇し、最近ではブラックマンデー時を超える高値を付けたわけです。短期金融市場がリスクを過剰に警戒している様子が現れています。

このTEDスプレッドが低下してくれば、銀行間取引が正常に戻り始めたことを示唆します。それはすなわち「何が起こるか分からないからとにかくドル資金は手元に集めておこう」という投資(投機)家の行動が緩和し、円以外の通貨に対してドルが上昇した最近の流れが変わることを意味します。先週末時点では、ピーク時からやや下げてきていますが、まだかなりの高水準であることに変りはありません。

もう一つの米国株式市場ですが、ダウ平均の動向を見ると、昨年7月の高値から先々週の安値まで約40%下落しています。過去の暴落をチェックすると、世界恐慌の時を除くと、歴史的な下げ局面は40%前後です。その意味では既に大底をつけている可能性もなくはありません。ただ、今回は信用収縮を伴った世界的規模の不況という点で世界恐慌に似たところがあり、楽観はできません。それに、ヘッジファンド(株価下落の主犯格?)の多くは11月末が決算ですが、それに伴う売り圧力はまだ残っています。

以上からすると、9月末から10月初旬に見られたようなパニック的な欧州通貨やオセアニア通貨の売りは沈静化しつつあるものの、通貨の順位はまだ変らないと思われます。つまり強い順に、円→ドル→欧州通貨・オセアニア通貨→新興国通貨という順位です。なので、当面のストラテジーも従来と同じで、ドル/円、クロス/円ともに戻り売り。ドルが円に対して下げれば欧州通貨やオセアニア通貨が対ドルで下げ、よってクロス/円はドル/円以上に下げるという状況にも変化はなさそうです。

仕掛けどころとなるドル/円の戻りの目安ですが、先週末の戻り高値101.81円、週初につけた戻り高値103.05円、そして103円台半ばなどがあげられます。103円台半ばというのは、下のチャートでわかる様に、強い上値抵抗が働くと予想される水準です。当社はこれまでも戻り売りの方針を推奨してきましたが、下げ圧力が強くてターゲットがヒットできていません。そこで積極的に101.80で売りといきたいところですが、やはり無理をせず103円からの売りあがりを推奨します。なお、クロス/円の売りもこのタイミングで仕掛けていけばよいと思いますが、ドル/円よりも値動きが激しいので、資金には余裕を持たせることが肝要です。

ドル/円(6時間足+50MA、100MA+RSI25)
ドル/円6時間足

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日本が祝日だった月曜日、ダウ平均が史上最大の上げ幅を記録するなど、世界中の株価が急反発しました。為替市場でもここ数週間とは逆の動きで、クロス/円が大幅上昇し、ドル/円も火曜日には103円台まで戻りました。

これは、欧米各国が矢継ぎ早に打ち出した政策(金融機関への資本注入やドル資金の無制限供給)が好感されたものですが、重要なことは、それらはあくまで異常な信用収縮に対する施策だということです。恐慌状態が収まって普段の市場に戻った時に何が残るかというと、①世界的な景気後退懸念、②主要国の利下げ見通し、③米欧の財政悪化(および国債増発)などです。この中で②③は円高要因。それにだいたい、欧米の金融機関に対する不安もそう簡単には収まらないでしょう。

となると、中期的には円高圧力は続くということです。筆者の知る限り、最も円高の予想をしているのは三菱東京UFJ銀行(市場業務部)で、来年半ばに90円台大台前半を見ています。そこまで行くかどうかは分かりませんが、当面は円高バイアスの中で大枠もみ合いをイメージしています。したがってストラテジーは戻り売り狙い、具体的なターゲットとしてはドル/円の103.5円、ユーロ/円の142.5円をあげておきたいと思います。ドルはさらに値をあげるようなら、105円で追加売りを仕掛けてもよいでしょう。利食いはドル/円が101.5円、ユーロ/円が140円としておきます。

ドル/円(2時間足+50MA、100MA、150MA、200MA+RSI25)
ドル/円2時間足

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ここは様子見

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先週の世界的な株価暴落はすごかったですね。為替市場でもパニック的なリスク回避(とそれに乗じた投機)の動きが続き、円が一段と上昇。一方で、資源国通貨や新興国通貨の下げは目を覆うばかりでした。豪ドル/円なんかは先週末に比べ一時は20円近く下げましたから。多分こんなことは今後何十年も起こらないんじゃないかという気がします。

前回提示したストラテジーは、ユーロ/円とポンド/円の売りでした。それ自体はドンピシャだったんですけど、またしても戻り売りのターゲットをヒットできず、売り注文は不成立。相場の格言に『戻り待ちに戻りなし』というのがありますが、まさにこんな状況を言うんでしょうね。ただ、弊社のゴールデンルールである『大勢順張り・小勢逆張り』は不変です。それが大きな損を出さないための生命線ですから。まぁ、ちょっとおしい気はしますけど。

さて、今週はどうでしょうか。弊社では少し様子が変わってくると見ています。イギリスが主要銀行への資本注入を決定したことや米国もその意思表示をしたことは重要なことです。額が不十分とかの問題はありますが、抜本的な対策ですから心理的な効果はあると思います。

ただ、だからと言って、すぐに相場が逆回転を始めると言っているわけではありません。それは、米国が具体的な行動に出るなどして、市場心理が改善した時でしょう。歴史的な高水準にあるTEDスプレッドVIX指数が低下することが目安となります。でも今はまだ市場は不安心理でいっぱいです。パニックは収まってくると思いますが、弱気相場であることに変りはありません。それに中長期的にも、欧米政府がとった対策は財政を悪化させるものばかりで、通貨安の要因になります。

そこで具体的なストラテジーですが、基本的には様子見が賢明な場面でしょうね。引き続きドル/円もクロス/円も戻り売り基調であることに変りはありませんが、何かのきっかけで売り方が一斉に買い戻しに動いたとき、予想外の急騰が起こる懸念があるためです。ボラティリティーが異常に高くなっているので、デイトレーダーの方にはこたえられない局面でしょうが、このブログではオーバーナイト取引を前提としているため、無理をするのは避けたいところです。休むも相場です。

歴史的な下げに見舞われた豪ドル/円(月足+50MA、100MA、RSI25)
豪ドル/円の月足

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前回、欧州の金融危機はこれからが本番と書きましたが、実際に欧州全域で資本注入だ国営化だとの報道が相次ぎましたね。ユーロ圏の弱いところは、横断的な金融監督機関が存在しないので、こういう時に強力かつスピーディーな対応が取れないことです。ECBは中央銀行であって財務省のような行政機関ではないため、包括的な対応がとりにくいわけです。先週、欧州通貨が全面安となった背景にはそうした背景があります。

一方、米国では金融安定化法案がようやく成立しました。ただ、成立後に株価が下げるなど、必ずしも市場が評価しているとは言えないようです。議会を通過させるためにいろんな条件がくっついてしまったからでしょう。週明けの為替相場がどのような反応を見せるか、読みにくくかつ興味深いところですね。

さて、先週はドル/円とポンド/円の戻り売りを推奨しましたが、ターゲットに届かず注文は成立しませんでした。その後どちらも順調に下げましたので、ちょっとおしいことをしました。特にポンド/円は一週間で10円以上の下落でしたからね。でもまぁ『大勢順張り・小勢逆張り』が当社の金科玉条なので、ここはよしとしましょう。

では、今週のストラテジーですが、お勧めはユーロとポンドの売りです。ECBは大方の予想通り政策金利の据え置きを決めましたが、トリシェ総裁のコメントはハト派的でした。総裁はこれまで金利を改定するときはその前の会合で示唆を行ってきました。今回は従来ほどはっきりしたものではなかったようですが、早ければ年内に、遅くとも来年第1四半期には利下げに転じる可能性が高そうです。ポンドは9日の政策会合での引き下げが有力視されています。こうした金利政策の見通しと、欧州金融市場の緊張がまだ続きそうであることから、ユーロとポンドの売りを推奨する次第です。組み合わせは円を選択しましょう。

問題はターゲットですね。前回も方針はバッチリでしたが、上に書いたようにターゲットに届かなかったため、結果としてはチャンスを逃してしまいました。ただ、それは結果論で、方針が間違っている可能性はいつでもあるわけなので、あくまで戻り売りを狙います。ターゲットはユーロ/円が147円、ポンド/円は189円とします。ボラティリティーが非常に高くなっており、要人発言や緊急対策などで買い戻しが入る可能性も捨てきれないので、ここは慎重にいきたいと思います。約定するかどうか楽しみですね。

【EUR/JPY 1時間足 50MA/100MA/150MA/200MA】
EUR/JPY

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