NZドル/ドルの押し目買い他

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先週は大荒れの相場になりましたね。まずはリーマン・ブラザーズの破綻を契機に、週明けから市場が大混乱に。金融機関が資金を融通しあう短期金融市場では、カウンターパーティー・リスクを嫌気して、ドルの流動性が低下し、短期金利が高騰。為替市場ではフォワード・レートが提示されない状態となって、スワップポイントが異様な値になりました。流動性の低下で売買スプレッドもワイドになり、値動きもほんとに激しかったですね。

こうした金融市場の混乱に対し、FRBは主要国の中央銀行に協力を求め、大量のドル資金を供給する方針を打ち出しました。具体的には日銀を含む6カ国の中央銀行が自国市場で大量のドルを供給するというもので、昨年12月(モノライン・ショック)、今年3月(ベアースターンズ・ショック)についで3回目となります。今回は資金規模も協力する銀行も一段と拡大しており、流動性の危機はひとまず解消へ向かうと見られます。

為替市場への影響はどうでしょうか。ドルが大量供給されたからと言って、ドル相場が下がるわけではなく、基本的に為替相場に対しては中立です。ただ、ドル資金の手当てに安心感が出たこと、それと不良債権の買取機構設立が検討されているとの報道で、今までのように「とにかく所有しているリスク資産を売ってドルに換える」という動きは沈静化するでしょう。そのため、円以外の通貨で起こっていた広範囲なドルの買戻しは、収束の方向だと考えられます。「最大の問題を抱えているのは米国なのに、その国の通貨が円に次いで強い」という奇妙な状況は解消されることになりそうです。実際、週末にはこれまでとはまったく逆の動きになりました。高金利通貨を中心に欧州やオアセアニア通貨が対米ドルで急反発し、米ドルは円に対して反発。結果、クロス/円は急騰し、円は最弱の通貨となりました。

サブプライム問題に始まった現在の金融危機がこれで完全に収まったと考えるのは早計ですが、リスクテイクが極端なまでに縮んでしまった異常事態からは脱した、そう考えてもよいように思えます。であるならば、為替相場を動かす要因も、金利や国際収支などのファンダメンタルズへ回帰していくと予想されます。

そうなると、ボディーブローのように効いてくるのが米国政府自信が負ったダメージです。GSEの救済などで米国の財政が悪化し、流動性の提供でFRBのバランスシートが膨張する。そういう懸念が、ドルにとって重しになってくると思われるのです。一方、リスクをとる動きもある程度復活してくると見られ、高金利通貨などはそれなりに戻す展開が予想されます。ただ、金融市場はまだ予断が許されない状況ですから、おのずと限界はありますが。

では、具体的なストラテジーを考えていきましょう。二つのポジションを保有していた豪ドル/ドルですが、週末にターゲットの0.832を達成しました。その前には一時0,782まで突っ込んでヒヤリとしましたが、とりあえず損失は回避。こういうケースで思うのは、資金に余裕があれば負けないということです。「結局は金持ちが勝つ」という諺がありますが、これは大金を持っているということではなく、資金に余裕があるということなのです。相場で日々の動きを当て続けることは不可能ですが、大局観に誤りがなく、資金に余裕があれば負けることはありません。もちろん、大局観が誤っていたと判断したときは、いさぎよく損切りしなくてはなりませんが。

今回、このブログでは初めてレバレッジを6倍に引き上げましたが、三つ目の矢を放つ余力もまだありました。実際にレバレッジをもう一段上の10倍程度、つまり当社のルールではトップギアに引き上げていれば結果として利益がでたわけですが、それは考えないことです。いつも言うように、チャンスは向こうから際限なくやってきますから。今回はスワップ収入にとどめ、相場はプラマイ・ゼロということで終了したいと思います。

それと、前回は参考ストラテジーとして、ドル/円の戻り売り(ターゲットは108円台半ば)と、ユーロ/ドルの戻り売り(ターゲットは1.44)を推奨しました。結果として、ドル/円はターゲットに届きませんでしたが、ユーロ/ドルは週明け早々に成立。その日の海外市場では1.41割れまで急落しましたから、こちらはBINGO!という感じでした。十分に利食っていただけたと思います。

では、今後のストラテジーです。久々にポジションを持たない状態となりましたので、守りではなく攻めのストラテジーが組めるところが嬉しいですね。三つほど候補をあげたいと思います。右の数字がターゲット・レートです。

■押し目買い
┣NZドル/ドル→0.67
┗豪ドル/ドル→0.81
■戻り売り
┗ドル/円→108.0

この中で一番最初に成立したポジションで勝負することにしましょう。クロス/円については、まだ円高の可能性があるので様子見にしたいと思います。

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