このところ関東地方は不安定な天候が続いていますが、為替相場のほうもお天気のようにちょっと読みにくい展開になっていますね。
さて、前回の記事では、0.855で買いが成立した豪ドル/ドルの利食いターゲットとして、0.865を推奨。結果として、木曜にこれを達成することができました。その後も一時は0.869まで上昇しましたが、週末は0.857台へ下落。確実に利食っておいて正解でしたね。利食い時のドル/円は109.50水準でしたので、売買差益は『0.865-0.855=0.010×10000×109.50』で1万950円。スワップポイントを入れると1万1100円くらいでしょうか。手前味噌ですが、2日間のディールとしては悪くない取引でした。
では、めでたく利食えたので次のストラテジーを考えましょう。ここは引き続き、豪ドル/ドルの突っ込み買いを推奨したいと思います。長期的には欧州通貨やオセアニア通貨に対するドルの水準訂正が再び起こると思いますが、足元ではドルの買い戻しも一服。これはファンド勢の買戻しが一巡したからです。これをチャートで確認しましょう。
上図は豪ドル/ドルのコミットメンツ・オブ・トレーダーズです。棒グラフは大口投機筋=主にファンド勢の取り組み状況で(右目盛)、買い持ちから売り持ちを差し引いた差を示しています。2003年1月から直近までのグラフの期間では、ほんの一時期を除いてずっとプラスで推移しています。つまり、ファンド勢は買い方針一本やりで来たわけですが、ここにきてほぼゼロの水準まで下がってきました。これは、ファンド勢のポジションが売り買い均衡状態となったことを示しています。ここまで豪ドル/ドルの下落を牽引してきたファンド勢のドル買い戻し(豪ドル転売)が一巡したことが分かるわけです。なお、折れ線グラフは豪ドル/ドルの週末終値です(左目盛)。
ここから、さらに売り持ちへ転換する可能性はあるでしょうか。もちろんゼロではありませんが、少なくとも足元ではまずないように思います。オーストラリア経済は、世界的な景気減速や商品価格の下落を受けて、消費や住宅需要が悪化しています。早ければ秋にも利下げという見方もあります。ただ、こうした悪材料はひとまず織り込まれたように思えるのです。
ここからファンド勢が新たにドルの買い持ち(豪ドルの売り持ち)の構築に動くためには、何かフレッシュな材料が必要でしょう。中長期的にはそういう材料が出てくることが考えられますが、足元ではむしろ豪経済に対する行き過ぎた悲観論が見直される可能性があります。また、ECB関係者がこのところタカ派的な発言を連発したことも、市場のムードに少なからず影響を与えています。
具体的なターゲットですが、0.854に設定したいと思います。成立するかどうか楽しみですね。
