長らくお待たせいたしましたが、本日より当ブログの投稿を始めます。FX取引で手堅く安定的に年率30%のリターンをあげていくための売買方針を、具体的にわかりやすく解説していきます。末永くご愛読いただけるよう、内容の充実に努めますので、よろしくお願いいたします。
さて、今後の見通しを考える前に、今までの流れを簡単におさらいしておきましょう。米国のサブプライム問題に端を発した金融市場の混乱で、95円台までドル安円高に突っ込んだのが3月17日。ここからFRBのなりふりかまわない救済策などもあって戻り基調となりましたね。さらに6月に入ると、市場のテーマにインフレ懸念がぐぐっと台頭。原油相場の高騰、FRB幹部の一連の発言などにより、『FRBは景気後退のリスクもさることながら、物価上昇を警戒して年内に利上げを行う』という見方が大勢となりました。これが日米の実質金利を広げることとなり、ドル/円は108円台半ばまで反発。ところが、7月に入ってまたちょっと雲行きが怪しくなってきたというところです。
3月までの局面で買われた通貨は円とスイスフランでした。信用収縮の発生でリスク回避が強まったためです。逆に、その後6月までこの二つの通貨は売られましたが、再び買われる可能性が高まっているように思えます。というのも、市場の関心がインフレから金融市場の混乱に回帰し始めているからです。発端となったのは、ファニーメイ、フレディマックの破綻懸念が浮上したことです。これらは公的機関ではないのですが、実質的にはそう見られていて、『ファニーメイ、おまえまでが!』そんな感じでなんですね。
かなり大雑把ですが、ファンダメンタルズから今の為替相場を俯瞰するとこんな感じです。次にテクニカル分析の側面を見てみましょう。ドル/円の動向を考えるうえでもっとも重要なのは、日米の金利差、特に実質金利の差です。為替相場はどの通貨ペアでも金利は重要なファクターなのですが、平常時のドル/円は特にそうです。FX総研では、米実質金利とドル/円相場をチャートにしています。まずはそれをご覧ください。
現状では日本の実質金利は低位安定なので、米実質金利の動きがそのまま実質金利差と考えてよいでしょう。一目瞭然ですが、両者はとても連動性が高いことが分かりますよね。ドル/円の相場を予想することは、実質金利差がどうなるかを予想することとほとんど同義なわけです。そこで注目したいのが、米実質金利が低下傾向を強めているのに対して、ドル/円相場は意外に底固いということです。このチャートは7月10日(木)までのデータなので(投稿時=週末データは未発表)、週末にドルが下げた状況は反映していません。それを勘案しても、まだドル/円には下落余地があるように思えます。商品相場が高騰する一方、米景気はますます怪しくなっている中で、実質金利が上昇するとはちょっと考えにくいからです。
今週(7/14~)は、米金融機関の四半期決算が発表されます。これをきっかけに、市場の関心が金融市場の混乱、信用収縮、景気後退へ向かうことも多分に考えられます。そうなると、円やスイスフランが買われる局面が再来します。つまり、ドル/円だけでなく、クロス/円も下げる懸念が高まっているんです。
上の図は最近のドル/円のチャートです。8時間足にRSI(25単位、平滑化)をつけたものですが、両方ともにトレンドラインを割ってきていますね。これはテクニカル分析のごく一部の断片ですし、これだけで『ドル/円は売り』と考えるのは早計ですが、気になる兆候ではあります。さて、そろそろ今回の結論として、当面のストラテジーをまとめることにしましょう。
- 円、スイスフランが買われる可能性が高まっています。これらを売り持ちしてる場合は決済するなどしてリスクを縮小しましょう。
- 週初めにドル/円を中心として戻り売りを狙いましょう。ターゲットは106.40円アッパーです。
なお、上記ストラテジーのリスク要因としては、FRBが大胆な救済策を発表するとか、米国の景気指標や四半期決算が予想以上によかったといったことがあげられます。そのような場合はストラテジーの変更を考える必要も出てきますが、今のところそうした可能性は低いでしょう。なお、くれぐれも資金には余裕を持たせてください。最初のポジション取りのレバレッジは3倍程度まで。それが勝つための最良の策ですから。
